ティーチの能力。04 ページ11
ドォンと爆発が起こり、土煙が上がる。辺りを包み込む土煙にどこにティーチとエースがいるのかも見えない。悪くなる視界にAは目を細め、一旦空へと退避しようと羽ばたいた。
「――ぐっ！？」
前触れもなく身体が引っ張られ、がしりと誰かに右腕を掴まれた。誰かなんて考えなくたって分かる、ティーチだ。その闇の手に掴まれた瞬間、強制的に身体が人間へと戻る。手を振り払おうとしても体格差はもちろん、力はティーチの方が上。びくともしない。
「っ痛……離せッ！――がはっ！」
思い切り頬を殴り飛ばされた。弾みで口を切ったようで、ずきりと口内に痛みが走る。地面に叩きつけられて全身が痛むが何とか身体を起こし、再度身体を変化させた。
「動物系のお前は脆いなァ……ゼハハハハ！！！」
「……っうるせェ！」
馬鹿にするように笑われて、俺はムッとして怒鳴る。だがティーチの言葉は正しい。俺はドラゴン化しなければその辺のチンピラよりも弱い。言い返せないのが悔しくて俺は歯噛みして、鋭い眼光でティーチを睨む。
おもむろに手を翳されたのを見やり、俺はそれよりも早く上空へ飛び逃げる。とにかくあの"闇水"という技をやられては不味い。ティーチの手に掴まれたら１００％回避不可能だ。ヤミヤミの実がこれほど厄介な能力だったとは思いもしなかった。
ぐるりと旋回し、体勢を立て直してからティーチに攻撃する。
「"
尾を勢いをつけて振り回し、鋭い氷の棘を放つ。
「ゼハハ！！無駄だ！！」
「なっ……！！」
闇がティーチの前に出現し、氷柱を吸収した。先ほど町を飲み込んだあの技だ。そう何度も技に当たってくれやしないらしい。苦々しげにAは顔を歪める。
二人掛かりで相手をしているというのに、こちらが押されている。もしかしたら――……嫌な考えが頭を過ぎった。
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
