シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ50)

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第398話　人生全部ページ50

なんだか高そうなお店だったから、もしかしたら目が飛び出るぐらい驚く金額だったらどうしよう！

そうだったとしても、払わないなんて申し訳なさすぎる。

JJ「A、めっちゃビックリするけどいい？」

そっそんなに！

ちょっと心の準備が必要かもしれない。

深呼吸してから待ち構える。

JJ「よーく聞いて。」

「うん」

JJ「Aの人生全部っ」

「はぃ～？」

JJ「ちょっと、なにその反応っ」

「えっとだって、」

ご飯代がわたしの人生全部って、現金よりも高くない？

さすがにそこまで食べてもないし飲んでない。

「高すぎるっ」

JJ「A～～～、なんでそうなるのぉ！」

「なんでって、普通に考えたら」

JJ「俺たち将来も約束した恋人同士なのに、どうしたらそーいう返事になるかわかんない」

「しょっしょーらいっ！」

ツバが飛ばんがばかりの勢いのわたし。

ジェジュンは最初からそういうこと言ってるけど、何回言われても動揺するし驚いてしまう。

JJ「はぁ～、なんでそこでそんなに驚くのっ」

「だって、未来は見えないから」

ポロッと出てしまった言葉に、電話の向こうのジェジュンが一気に不機嫌になったのがわかった。

JJ「俺だって未来なんて見えないよ。だけど、ずっと一緒にいたいって気持ちが大事だと思う。Aは俺とずっと一緒にいたくない？」

「……いたいよ」

いたいけど、どこかいつもジェジュンから一歩引いてしまう自分がいる。

頑張って埋めようとしても埋めきれない、わたしのダメな部分。

JJ「A」

わたしの全身を包み込むような優しい声。

JJ「大丈夫。二人が同じ思いだから。ねぇ、Aの人生全部俺にちょうだい」

ジーンと胸に染み入るセリフ。

またジェジュンにたくさん愛されてるって感じる。

「うん、ジェジュンにあげる」

JJ「俺の人生全部Aのものだからね」

「…うん、ありがとう」

アジアのスーパースターの人生全部だなんて。

わたしってばすごく贅沢だ。

JJ「お支払いいただきました！毎度ありっ」

「はっ！」

JJ「ふふふ。カコちゃんにも気にしないでって言っておいてね」

あぁ…、なんか上手いように丸め込まれたような…

悔しいような気もするけど、ジェジュンの人生全部貰っちゃったし。

ほんとに幸せすぎておかしくなっちゃいそうだよ。

「ほんとにありがとう、ジェジュン」