シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ30)

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第378話　押さえつけられてページ30

見上げる先には、ジェジュンの笑ってない大きな瞳。

いつもと違うから怖くて逃げたくて、身体を捩るけどビクっともしない。

「やっ…」

JJ「怖い？」

うんうんと何度も頷く。

JJ「まだわかってないよね？」

さらに押さえつけられてる手首に力が入る。

「ジェ…ジュン！」

こんなのイヤだっ！！！

ジェジュンが知らない男の人に見える。

ジタバタもがいてみるけど、ジェジュンの力は緩まない。

JJ「こうやって押し倒されたら、男の力にはかなわないってわかるだろ？」

眼差しが怖いほど真剣で、わたしの身体が小刻みに震えだす。

「やだ…怖い…離して！」

JJ「そうやって暴れて何言ったって男はやめないよ？」

「そんなっ…」

JJ「簡単に男を部屋に入れたら、ダメなのわかるだろ？」

「でもっでもっ」

チャンミンはそんなことしないよ！

他の男の人だって…

だってわたしは…

きゅーっと胸が締め付けられる。

いまだに抜け出せない過去のトラウマ。

JJ「でも何？チャンミンだから安心？」

「………」

JJ「男は好きな女じゃなくたって抱けるよ？」

………好きじゃなくても、か。

じゃあ、わたしは……

過去のあの人に「女」としても写ってなかったんだ。

ショックじゃないけど、あんなに彼を好きでいた過去のわたしがかわいそうで惨めるぎる。

わたしの身体から力が抜けた。

「…わたし…ちゃんとジェジュンの目には女の子として見えてる？」

JJ「当たり前じゃん」

ジェジュンの口唇がわたしの口唇に降りてきて、優しく触れて何度もキスを繰り返す。

JJ「こんなことしたいのはAだけ」

「男は好きじゃなくても抱けるって言った…」

JJ「俺は好きじゃないとしないっ」

「そっか」

JJ「なに？疑ってんの？」

「そんなことないけど。チャンミンだって、好きな子にしかしないよ」

JJ「……じぇんじぇん、わかってない。あのね、俺すっげぇー我慢してんの。わかる？部屋に二人っきりで、まして好きな女をこんなふうに押し倒してさ。いっとくけど、いつだってAを抱こうと思えば簡単に抱けるよ」

キランと光るジェジュンの妖しい目の輝きに、今更ながらこの体勢の危険さを感じる。

ジェジュンから離れなきゃっ！

わたしがまた暴れ出すとすぐにジェジュンは、押さえつける手に力を入れた。

JJ「わかってきた？」

激しく何度も頷くと、ジェジュンの力が抜ける。

すぐにスルリと抜け出して、向かいのソファまで逃げた。