シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ23)

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第371話　お粥と笑顔ページ23

大盛りのお粥をトレーに載せてチャンミンの部屋の前まで来て、扉をノックすると中からチャンミンが現れた。

CM「美味しそうですね」

嬉しそうに笑うチャンミンだけど、やっぱり顔色が良くなくて声が掠れてるから申し訳なくてわたしは笑えない。

CM「お腹空きましたよ～」

わたしの手からトレーを取って、部屋の中に入って行く。

CM「A、ありがとう。もう、ヒョンのとこ行っていいよ」

「あっでも」

ちゃんと謝りたいから、チャンミンを追うように部屋に入った。

「チャンミン…ごめんなさい」

深く頭を下げる。

CM「そんなことするなっ！」

「だってわたしの風邪が移ったんでしょ。申し訳なくて心が苦しい」

CM「僕の体調管理が悪かったんです。Aのせいじゃない。だから、謝る必要もないし気を使うこともないです。ほら、ヒョンが待ってる。行ってあげて」

わたしに見向きもせずにチャンミンはレンゲを手にして、「いただきます」をする。

「なんで？わたしのせいじゃない。謝りたいし心配もしたいよ」

CM「Aのせいじゃないって言ったはずです。お粥を食べてまた寝たらすぐに治るから、そんな顔しないで下さい。笑って僕に「元気になって」って言ってくれますか？」

「うん…わかった。早く元気になって」

優しい笑顔を向けながらわたしは言った。

CM「Aのお粥と笑顔。何よりの薬ですよ」

「じゃあ、あったかいうちにお粥食べて」

CM「いただきます。う～ん、いい匂いです」

大きな口を開けてパクパクとお粥を食べるチャンミン。

最後までキレイに食べてくれたから、すぐに治るって思えた。

CM「今日も美味しいご飯ありがとう。ごちそうさまでした」

「美味しく食べてくれてありがとう」

ふふっと二人で笑い合った。

CM「安心しましたか？ほんとにもうヒョンのとこに行って下さい」

「うん。お皿を下げたら行くよ」

平らげられたお皿をキッチンへ持って行く。

使ったものをキレイに洗いながら、安心したからかさっきユチョンさんに言われた言葉が頭の中に駈けずり回りだした。

「ジェジュンヒョンを不安にさせないであげて？」

わたしといてジェジュンは不安なんだと思うと、やっぱりわたしが彼女じゃダメなんじゃないかって気持ちがムクムクしてくる。

そんなのわかりすぎるほどわかってることだったけど、ユチョンさんに言われてしまうとこの気持ちが加速して……

言いようのない負の感情が体中を駆け巡って行く。