シンデレラストーリー～Jejung～8 (ページ14)

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第362話　砂浜ページ14

手を引かれ海辺を歩く。

静かな波の音と二人が砂浜を歩く音。

まるでこの世界にはわたしとジェジュンしかいないような錯覚に陥ってしまいそうになる。

引いては打ち寄せる波が、
冬の太陽の光に照らされてキラキラと光り、どんな角度から見ても輝きは同じで･･･まるでジェジュンみたい。

ずっとこうやって手を繋いでいたいなって思う。

JJ「A」

振り返ってわたしを呼ぶジェジュンの笑顔にキュンと胸が鳴る。

少し駆け足になってわたしの手をクイッと引っ張るから、足が絡まりそうになるけど一生懸命ジェジュンに着いて行く。

しばらくそうやってお遊びみたいに二人で砂浜を走ってると、とうとうわたしの足に限界が来てよろめいた瞬間、

JJ「A」

手を引っ張られすぐにジェジュンの逞しい胸に抱きとめられた。

「ジェジュン」

見上げるとジェジュンが笑ってる。

JJ「すんごい好き」

ぎゅうっと強く抱き締められる。

そして、わたしの頭に頬を摺り寄せ

JJ「ほんと、ちっさい」

「なっ！失礼な」

背が低いのを気にしてるのに･･･もぉっ！

JJ「だけど、どこにでも連れて行けるサイズじゃないね」

「当たり前でしょ！」

JJ「あはは♪」

すっーっとジェジュンがわたしから離れる。

「もう、戻ろう？」

人気がないって言っても、どこで誰が見てるかわからない。

十分わたしはジェジュンと一緒に海を堪能出来たよ。

JJ「ここでキスしたら、戻るよ」

「はっ？何を言ってんのっ」

JJ「キスするって言ってる」

「だーーーめっ！！！」

JJ「砂浜でキスってロマンチック♪」

「ロマンも何もっ！誰かに見」

言い終わる前に腰を引き寄せられ、逃げられないように後頭部をがっちり片手で固定された。

すぐに重なる口唇。

ダメダメダメっ！

わたしがどんなにジタバタしてもジェジュンの腕の力は緩まない。

しっとりと口唇を包み込むようなキスが、口唇を割られするりと奥まで舌が入り込んで来る頃に、わたしは抵抗が出来なくなってしまった。

舌をきつく絡められたり吸われたり･･･

さっきまで聴こえてた波の音さえ聴こえない。

「ん･･･ぁ･･･はぁ･･･」

漏れる吐息が熱い。

ジェジュンとのキスはなんでこんなにもわたしを夢中にさせ、頭の中がポーッてなるんだろう。

ジェジュンの口唇がやっと離れた。

酸素不足で肩が上下する。

「ダメだって･･･言ったのに･･･」

切れ切れの言葉にジェジュンが笑う。

JJ「Aだって、夢中だったくせに」

「･･･バカっ！」