第345話 ロマンチックにはなれない ページ47
ロマンチックな星空の下。
心臓がバクバクして止まらないのにも関わらず･･･
「ヘッ クッションッ！」
豪快なくしゃみをしてしまった。
JJ「A、大丈夫？ごめん、寒かったよね」
また風邪を引かせては大変とばかりに、ジェジュンは慌ててわたしを車に押し込むように乗せた。
車のエンジンをかけ、暖房をマックスに。
JJ「すぐにあったかくなるから、待ってて」
確かに、真冬の夜は寒いかもしれないけど、全然そんなの感じなかった。
そう、
好きな人と…
ジェジュンと一緒だから。
「大丈夫。わたし、頑丈だもん。ジェジュンこそ、そんなに厚着してないから、風邪引きそうだよ？」
JJ「俺は鍛えてるから大丈夫っ。それにしても、おもしろいほどにムードをぶち壊したよね？」
「うぅ･･･」
やっぱりそう思ったよねっ。
「ごめんね？」
ほんとに申し訳なくて伏せ目がちに謝ったら、今度はお腹が「グーっ」と盛大に鳴った。
「あっ･･･」
JJ「あははははははっ」
もうイヤだ･･･
なんでわたしはこんな人なんだろう。
恥ずかしくて縮こまってしまった。
JJ「ご飯まだ食べてなかったもんね」
笑いながらジェジュンは、車を発進させた。
「そんなに笑わなくても･･･うぅ･･･」
くしゃみにお腹の音に、自分の身体が自由すぎて嘆かわしい。
JJ「Aのそういう飾らないとこいいよ」
「いいのか･･･悪いのか･･･」
ロマンチックな彼女からは程遠いじゃない。
JJ「いいのっ！そのままのAでいてね」
ジェジュンがいいなら、いいけど･･･
とりあえず、頷くことにした。
JJ「もうすぐ着くから、ちょっとだけご飯待って」
「どこに？」
JJ「着いてからのお楽しみ♪」
しばらくすると、閑静な佇まいの大きな老舗旅館に到着。
玄関を入るとロビーから広い日本庭園が一望出来るようになっていた。
こんな豪華な旅館に来たことがないから珍しくてキョロキョロしてしまう。
JJ「A、行くよ？」
フロントでチェックインをすませたジェジュンがわたしを呼ぶ。
キョロキョロしすぎで少しジェジュンから離れてしまっていた。
子供みたいな自分の行動に恥ずかしくなりながら、ジェジュンのそばに駆け寄る。
JJ「部屋からもあそこの庭、見れるから」
「楽しみ♪」
うきうきした気分でいると、しゃきっと着物を着こなした仲居さんがやって来て、「お部屋をご案内致しますね」と微笑んだ。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - プリンさん» ありがとうございます＾＾ (2013年6月10日 2時) (
レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - 殺センセーさん» ドキドキしてくださって嬉しいです＾＾ありがとうございます！ (2013年6月10日 2時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - パンダさん» ありがとうございます＾＾ (2013年4月30日 20時) (レス) id: 6524072a34 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ - 楽しい＾＾ (2013年4月30日 14時) (レス) id: 8c0c68e780 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - SHIWHONさん» はじめまして＾＾投票＆お気に入り登録ありがとうございます<(_ _)>頑張って更新しますねっ！ (2012年6月11日 23時) (レス) id: 321900d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/lovemax-yumera/
作成日時：2012年2月13日 5時
