＊57 ご馳走-CM ページ7
「クスっ。わたしのせいにして、する？」
そう言ったAはおどけた笑顔で、決して僕を誘ってる口ぶりではなかった。
だけど僕の鼓動は早く動きだし、止められそうにない。
触れて･･･
Aのすべてを愛したい。
だけど･･･
Aとの“はじめて”はロマンチックに、僕との「最初」を何度でも思い出してもらえるように、僕を忘れられないように身体に刻み込むって決めたんだ。
それにまだ恋人になりたてホヤホヤで、急ぎすぎてがっつくのはかっこ悪い。
ただでさえ年齢の差もあるのに、若いからって自制が効かない情けない男だなんて思われたくない。
「チャンミン？」
僕の葛藤も知らずに、首を傾げ不思議そうにくるくるした目をするA。
なんてかわいいんだっ！！！
グリグリ頭を撫で回して、ぎゅーって抱きしめていっぱいキスしたくなる。
「そんなジッと見るられると恥ずかしいんだけど」
僕から少し目線を逸らして真っ赤な顔して照れる姿が愛らしくて、やっぱり理性が崩れそうになる。
貴女はどんな顔して僕を受け入れてくれるの？
どんな声で僕の名前を呼ぶの？
想像しただけで、鼻血が出そうだ。
CM「ご馳走が目の前にあって葛藤してるんだ」
「えっ？」
CM「手を伸ばせばすぐに食べれるのに食べない。僕のポリシーに反してるって思う」
「あの･･･意味がわかんないんだけど？」
Aはまた首を傾げ、僕をじっと見つめる。
ほんとにわかってないんだな。
CM「ご馳走は、A。さっき僕を誘っただろ」
「あーあーあーーーっ。それはねっ！！！なんて言うかっ」
Aが急に慌て出し大きく手を左右に振って、違う違うって何度も繰り返し言う。
「いやっ･･･違わないけど･･･だって、チャンミンがっ！」
CM「僕がなに？」
「あんなこと言うし･･･顔を真っ赤にしてかわいかったからちょっと年上ぶってみただけ！わたし･･･」
少し俯くA。
かわいいは心外だけど、その先が聞きたいから、
CM「ん？どうした？」
急に顔を赤らめ上目使いでもじもじしだすAに、今度は僕が首を傾げた。
「あのねっ、わたし年上だけど、あんまり経験ないし、ものすごく･･･ご無沙汰で･･･あのぉ･･･チャンミンをその･･･満足させる自信ないよ！」
「ぶっ！！！」
そんなこと言うとは思ってなかったから、僕は思いっきり吹いた。
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
