＊98 食べ尽くす一歩前-CM ページ48
故意であろうとなかろうと、泣き真似なんかされたら苛つくはずなのに。
なんでかAだと無条件に許したくなる。
こんな甘々な自分がいることに驚くけど、こういう僕も嫌いじゃない。
まん丸の目が上を向いて必死に僕を見つめる様は、愛しくってかわいくって、もう食べてしまってもいいんじゃないかってぐらいだ。
「チャンミン、ごめんね」
きゅ〜んと鳴く仔犬みたいに耳がしょんぼり垂れた、そんな風に見えるAの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
CM「お？反省か？」
「うん、今日の全部反省してる真っ最中。あとね、さっきの本当にもう気にしてないからね。ユノさんにも悪いことしちゃった。いい歳してわたし何やってんだか…ごめんね」
うるうると揺れる瞳が愛くるしすぎて、僕の胸がきゅんきゅんと締め付けられ萌え上がる。
CM「A…」
もうダメ。
抱きしめたくてたまらない。
Aの頭を抱え、そっと胸の中に抱き寄せる。
「あのね、マンドゥンイに似ててよかったって反省中に思ったんだ。チャンミンがわたしを気にかけてくれたきっかけってマンドゥンイじゃない？」
CM「んー、そうですね。最初に見たAはマンドゥンイに似たくりくりした目でラーメンを口いっぱい頬張りながら口から麺がはみ出してた。それ見て僕がなんて思ったかわかるか？」
「……うっ、いい印象じゃないよね？」
ズイッと僕から身体を少し離して、控えめな上目遣いで次の言葉を恐々と伺うAの様に、可愛すぎて頭からからバリバリ食べ尽くしたくなる。
できた空間を埋めたくて、また抱き寄せAの頭に顎を乗せた。
CM「行儀悪くて大食いな人。ファンなくせにファンじゃないって言うし。サインも断わられたし。あー、好きって告白もされた」
「あっ…それはっ」
CM「日本のマンドゥンイになってくれるって言ってくれただろ。嬉しかったんだ」
両手でAの頬を包みこみ、瞳を覗き込んだ。
くるんとした丸い瞳はやっぱりマンドゥンイに似てるけど、マンドゥンイ似てるからAを好きになったわけじゃない。
だけど、きっかけではあったのは確か。
「うん。だからやっぱりわたし、マンドゥンイに似てて良かったんだよ」
丸い瞳がくしゃっとなって、溢れんばかりの笑顔が僕の目いっぱいに広がった。
くぅーっ！
ガブリといきたい気持ちを抑えつけ、ありたけの力を込めてぎゅーっとAを抱きしめた。
続く (更新停止中)
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
