＊91 つむじ-CM ページ41
抱きしめたAの体温の高さとぷにぷに感に、さっきまでささくれ立ってた心が落ち着き癒されいく。
この安堵感が堪らない。
目線を落とすとくるんと右回りのつむじ。
そんなところでさえもかわいらしく思えて、ちゅっと小さくキスをしてさらに抱きしめると、Aの身体がぴくっと震えた。
小動物がびっくりしたときを彷彿させる震え方。
かわいさの余り、ぐるぐると頭を撫でまわしたい衝動にかられる。
だ、だめだっ！我慢っ！！！
そんなことしたらまたマンドゥンイ扱いだと悲しい顔をされる。
色々聞きたいことも言いたいこともあるから、衝動に必死に耐えながら口を開いた。
CM「全部、今日のAの全部に怒ってた」
「っ！！！全部っ？」
CM「そう、全部。電話に出なかったのなんで？」
「それは……」
腕の中のAの身体が一瞬固くなった。
言いにく理由？
だったらなおさら聞いとかないと。
海を挟んで遠距離恋愛してる僕たちは、普通のカップルよりも簡単に会うことは出来ない。
その上、僕の職業が職業だし。
少しのことでもすれ違うような要因は、ちゃんと解決しておきたいんだ。
会うよりも電話やメールが多くて、過ごした時間はまだ両手に満たないくらいなのにこの恋が大切でしょうがない。
前の恋のように、かんたんには壊したくないんだ。
CM「言いたくないの？でも言わせるよ？」
「……ん、言えるけど。怒らないでね？」
CM「それは聞いてから判断する」
「えっ！めちゃくちゃ言いにくい！」
僕を見上げる、くるんとした瞳がきゅんとするくらいかわいくて。
一瞬手がAの頭を撫でたくて動いた。
聞いてから。
話を聞いてから……
またも必死に耐える。
CM「言わないと僕の顔、すごく怖くなるけどいいの？」
「それはダメっ！…………わたしが……普通すぎて、ちょっと」
CM「ちょっとって？」
「マンションがあまりに高級で入りにくいなーって思ったら……電話に出れなかった」
くるんとした瞳が閉じられ、かくんとAは頭を垂れてしまった。
かわいい右向きのつむじがまた目に入る。
僕の目がおかしいのか、つむじまでもがしゅんとしてしまったように見えた。
CM「言ってる意味がよくわからないんだけど？」
「………チャンミンは、ほんとにすごい人ってこと」
CM「は？もっとわからない。僕がすごいってなに？」
「やっぱり……違うんだなって。チャンミンの世界は普通のわたしとは違うって、そう思ちゃったの」
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
