＊54 離さない ページ4
固く絡む指と指。
チャンミンの熱が伝わり、わたしの手が心臓ようにドクンドクン響き出す。
「シム・チャンミンくんをもっと見せて欲しいな？」
CM「言われなくてもたくさん見せる」
ニカっとチャンミンが笑った。
CM「もう恋人なんだから敬語なんて使わない」
恋人･･･
その言葉にジーンとする。
会ったことも話したこともない。
リアルだけど、二次元の世界の人みたいな人に恋焦がれてた。
毎日がチャンミンではじまりチャンミンで終わる生活。
仕事中は、仕事に集中しているはずなのにふとした時にチャンミンを思い出してはニヤニヤしてた。
好きで好きで、自分がおかしくなっちゃいそうだったのに、ラーメン屋さんでまさかの奇跡の出会い。
次の日にコンパしてたお店で再会して、その日に告白された。
「チャンミンにね、恋人って言われる日が来るなんて思わなかった。ラーメン屋さんで出会うまで毎日毎日チャンミンを思って･･･好きで好きでどうしようもない気持ちを持て余してたのに･･･」
うんうんと頷きながらチャンミンはわたしの話を聞いてくれる。
「なのに出会ってしまった。わたしと同じ好き？」
CM「もちろん」
微笑むチャンミンは、ステージの上の特別な人じゃなく普通の男の子。
CM「Aをもっと知りたい。だから僕から離れないでずっと見てて」
「チャンミンが離れたいって言っても離れないけどいいの？」
CM「Aから離れたいって言われても離さない」
苦しいくらいにドキドキと心臓が高鳴る。
その言葉が永遠じゃなくても今この時が幸せだから、わたしは頷く。
チャンミンの固い胸に閉じ込めらて、息も出来ないくらいに抱き締められた。
しばらく抱き合ってると、
CM「ごめん、A」
切羽詰ったようなチャンミンの声。
「えっ？どうしたの？」
CM「行こう」
手を繋がれる。
ズンズン歩くチャンミンの歩幅に一生懸命ついて行くけど、これってどう見ても引っ張られてる感じだよね。
大通りに出て、チャンミンがタクシーを捕まえた。
CM「乗って」
言われるままにタクシーに乗り込む。
「どこ行くの？」
CM「ホテル」
「えっ？」
ラブホテル？！
そんなトコに行くわけないのに、やたら大きな声で聞き返してしまった。
CM「Aが想像したホテルじゃない。僕の泊まってるホテルに決まってる」
指でオデコを突かれた。
「想像してないしっ」
CM「ふ〜ん、どうだかっ」
意地悪く笑われた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
