＊76 タイミングが合わない-CM ページ26
YN「遅くなってごめんね〜。あ、もう食べたの？」
ヒョンの視線がテーブルの上に移ると、僕は少しドキっとした。
バレるわけない。
ヒョンが見てるのはおかずが何かってことだけだ。
平然とした顔で、
CM「ついさっき食べ終わりました。僕、部屋に行きますからちゃんと片付けておいて下さい」
ヒョンの横を通り過ぎたところで、肩を掴まれた。
YN「チャンミナ、僕のおかず少ないない？」
CM「そうですか？」
シラっと答えると、掴まれた肩の手に力が入った。
YN「僕の食べただろ？」
グイグイと僕の顔を覗き込んで来る。
CM「近寄るなっ！」
肩を掴んでいた手首を掴んでヒョンを離そうとすると、さらにヒョンがグッと僕の顔に迫ってくる。
YN「チャンミナ？嘘はダメだよ」
CM「やめっ！」
キス出来そうなほどの距離にすごく慌てる。
ステージの上じゃないんだ、なんで私生活でこんなにも至近距離でヒョンの顔を見なきゃならないんだっ！
CM「食べた！だけど、ほんの二口っつ！！！言ったんだから離せぇーーー」
パッと手が離れ、やっと僕はヒョンから解放された。
YN「仕返し。さっき僕に何回もヒドイことしたから、し・か・え・し」
爽やかな笑顔で口唇を尖らせ、言葉を切るヒョン。
憎たらしすぎて、テーブルの箸を取ってヒョンのおかずを口にいっぱい頬張ってやった。
YN「ちょっ、チャンミンっ！」
CM「うるふぁいっ！」
モゴモゴを口を動かしつつ、自分の部屋へと脱兎の如く駆けて行った。
・
部屋に入ってすぐに鍵を閉める。
追っかけて来る気配はないけど、ひょっこりヒョンが部屋に来そうだし。
これからAとのお喋りタイムをを邪魔されたらたまったもんじゃない。
CM「A〜」
ウキウキ気分が再浮上。
携帯をカバンから取り出し早速、短縮1をプッシュする。
プルプルプルプル･･･
プルプルプルプル･･･
プルプルプルプル･･･
繰り返される機械音が途中で自動音声に切り替わり、「ただいま電話に出ることが出来ません。ピーッという発信音の後に、お名前とご用件をお話しください。ピーッ」とアナウンスが流れ、僕はブチっと電話を切った。
たまに残業で遅くなる日があるって言ってたことを思い出す。
せっかく僕の仕事が早く終わったのに、タイミングが合わなくてなんだか切ない。
もうすぐ日本に行くよって早く伝えたいのに。
きっとAは嬉しそうに尻尾をブンブン振って、「チャンミン待ってるね」って笑顔で言うんだろうな。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆめら(プロフ) - KTさん» はーい！ゆっくりですが更新していきますねー (2017年3月17日 21時) (
レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！ (2017年3月17日 21時) (レス) id: 5d9e5ffd54 (このIDを非表示/違反報告)
KT(プロフ) - 更新 うれしいです！ (2017年3月12日 9時) (レス) id: b0be9a4057 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆめらさんの描かれるチャンミンすごく魅了的で素敵です。これからも楽しみに更新お待ちしてま-す(^O^) (2016年2月12日 8時) (レス) id: cc79719a24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめら(プロフ) - ららさん» ありがとうございます！ (2015年10月21日 23時) (レス) id: ef19f34a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめら
| 作者ホームページ：https://twitter.com/yumera
作成日時：2012年4月30日 21時
