NEW WORLD (ページ30)

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13話ページ30

一海Side

また平和にみーたんを眺める時間をたしなめる日々が俺にもやってきた。
ヒゲがヒゲじゃ無くなったとか、付き合ったとかなんとかの話は俺には届かず、ただみーたんを眺める。

あぁ…幸せな日々、永遠に続け、この日々。

相変わらずかわええのう…。
もしもこんな子が恋人だったら…いやいやいや、みーたんはみんなのアイドルー！

誰かのものになっちゃいけねぇんだよ！

「付き合ってくれる？」

「えっ？」

隣を見るとさっきまでテーブルを拭いていたはずのみーたんがそばに来ていた。

「あっ、ごめん。最初の方を聞き逃した。どこの買い物に付き合えばいいの？」

「そうじゃなくて…私と付き合ってくれる？」

「えっ？」

「だから！」

みーたんは俺の服の裾を握って、上目遣いをしてきた。
これほどまでに破壊力のある上目遣いをこれから先俺は見ることはないと思う。

「私と付き合ってよ！…カズミン」

その後の俺の歓喜の声は、公園中に響き渡った。