ホスクラの真相 3 ページ45
働かない頭。
動かない身体。
見たことの無い景色。
頭は本能的に焦っていたが、そのお陰で頭の回転が早くなった。
あの時、止まっていたせいでハンクのヘリにアタックされ、一発で墜落してしまった。
その後こんな事になっているが、恐らく全てハンクがやったのだろう。
「あ、起きてんじゃん。おはよォ〜」
今、1番聴きたくなかった声だ。
少し思い出したとはいえ、未だ軽いパニック状態だ。
この声に反応することなく、困惑の目を向けた。
「あはは〜困惑してるって感じやねェ〜」
『こ…こは、どこ?』
いつも通りに話したつもりだったが、恐怖で声は震え、軽く作った笑顔は引き攣っていた。
「あ、ここ?ここはねェ、俺とAだけの愛の巣♡」
「イイでしょ〜♡ここのハウジングもAの為に作った部屋だからね〜」
言葉を出す気にもならなかった。あの電話のようなギャグの世界だけで終われたならどれだけ良かったのだろう。
「あ、そうだ。どうせ家からは出らんないし、その枷外してあげるよ」
そうして足枷手枷、どちらとも外された。
どうせなら何も考えずに居られる方が良かったのかもしれない。
ハンクのことだから、”偶然”にもこの家から出られるところがあるかもしれない。
人間とは不思議なもので、恐怖を感じると恐怖対象に従うどころか、今の状況を何とかしようとする。圧倒的に不利な状況でも、だ。
だが、私はその不思議な思考には辿り着かなかった。
ハンクの顔を見た時その瞳は、私だけを映していて、真っ直ぐな愛、嫉妬や憎しみでどろどろになった濁った愛、全てを混ぜたぐちゃぐちゃな瞳。その目には私しか見えていなかった。
その時、得てしまった幸福感。
その瞳からは逃げられず、その瞬間に分かってしまった。
ハンクが、ハンクだけは見てくれる。
その愛に堕ちてしまった自分がいる。
それだけで、その思考だけで動けずに居た。
「んふ♡堕ちたねェ♡うん、カワイイよA♡」
《ありがとね、俺達の駒になってくれて》
《なんでｯ!!あたしは何にもしてないッ!!Aを逃がす道を作っただけ!!》
《＿＿＿＿＿＿＿じゃーね》
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ruru(プロフ) - kinありがとうございます。最高過ぎです！ (2024年6月9日 20時) (
レス) @page50 id: 4ccba49aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - いつも更新を楽しみに待って読んでいます。リクエストです。kin/o-とのドロドロの物語を読みたいです！桃要素が有ると個人的に嬉しいです！これからも更新頑張ってください！楽しみに待ってます (2024年6月6日 23時) (レス) id: 4ccba49aa8 (このIDを非表示/違反報告)
Kyo_(プロフ) - 有難いご意見ありがとうございます🙏現在作成中のお話が終わり次第、修正してセリフ分けしたものを出させていただきます！改めまして貴重なご意見ありがとうございます！ (2024年5月19日 18時) (レス) id: 7c086b181e (このIDを非表示/違反報告)
ブルーベリー - すみません！書き忘れてましたすみません！すみません！最愛の【van】の事ですすみません！↓。 (2024年5月14日 10時) (レス) @page23 id: ce62ef4172 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーベリー - すごく好きです！、ですが…少しだけモヤモヤするのです、それは誰がどのセリフをおっしゃっているのかが分かりにくい事です名前「セリフ」といった形式で表示していただければ分かりやすいかと語りかと思って読んでいたらセリフだったて事が多かったのですみません (2024年5月14日 10時) (レス) @page28 id: ce62ef4172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyo_ | 作成日時：2024年5月1日 20時
