貴方を 【短編集＆反応集】【stgr】

お世話【aoi rdo】⚠️少し暴表現あり ページ18

「なら、俺の頼み聞いてよ。」



















そう言うこの男の人は青井らだお。
私が前の街でとてもお世話になった人だ。
そして、私がこの街に来るきっかけとなった人だ。



元々自分は家出した学生だった。
同居人から酷く醜い言葉を浴びせられ、毎日のように自分の体は醜くなっていく。
誰も知らない、目立たない部分が醜くなっていく。

そんな生活に耐えられなくなり、家を飛び出した。
飛び出した先は地獄で、とにかく走った。
走り疲れ、よろけながら歩いていると声を掛けられ、醜い誘いを受け、とにかく逃げた。
逃げた先は警察署で、逃げた先でもどうしようもなかった。

またすぐにそこから逃げ出し、無我夢中で走った。

だが、何度も何度も走ったせいか、足は思うように動かず、その場で倒れた。










『なんで…なんで生かされるんだろう。
幸せなんてないのにね。』









そう、呟いては気絶した。
誰かに声を掛けられた気がするが、もう、なんでもいい。
救われないから。



















side rdo
その日は隣町へ駆り出されていた日だった。
署長から

最近隣町の警察から良くない噂を聞いてな、その事を確かめに行ってきてほしい。

と言われ、渋々向かった。
そうして隣町の警察署に行き、その噂を確かめるべく、新人の警察として潜入した。



署長から聞いた通り、酷かった。
＿や、＿＿、＿＿＿＿＿＿＿など噂以上に酷かった。

俺はその日のうちに証拠だけ抜き取り、ロスサントスへ戻る準備をした。


その帰る道中、目の前で今にも倒れそうな女性を見つけた。彼女は制服を着ながらも姿見はボロボロだった。
彼女の行く道はあるのかそう思い、声を掛けようとした時、倒れた。
全身から力が抜けたようにフラッと倒れていった。
俺は直ぐ様駆けつけ、抱き抱え、とりあえずと今いる家に連れて帰った。

抱える前に彼女は声を上げた。











「なんで…なんで生かされるんだろう。
幸せなんてないのにね。」










you side
目が覚めた時には、見知らぬ天井があった。
自分の体は思うように動かせず、動かせたのは上半身だけだった。

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