第二十七話 対戦表 ページ30
Aside
武藤「それでは、県大会予選の対戦表を配布する。言わずもがな、我々が狙うのは優勝のみ。対戦相手が誰であろうと戦く事は無い。以上、解散」
部員「「「ありがとうございました」」」
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部活の帰り道。愁と二人で並んで帰る。愁はさり気なく車道側を歩き、私にスピードを合わせてくれる。本当にナチュラルイケメンという言葉がお似合いな性格だ。
そんな愁に甘えて、私は対戦表を見ながら歩く←
愁「A、見ながら歩くのは危ないよ」
『うん…えっと、桐先高校…あった。相手は松雪高校か』
(お母様の赴任先の風舞高校…あ、瀬尾さんと白菊さんと花沢さん、か。やっぱり個人戦しか出ないよね…。私ももっと実力があれば個人戦出られたのに…)
愁「女子も問題なさそうな組み合わせだね」
『だね』
男子の個人。愁と同じ組には風舞高校の小野木君。そして他には如月君が出るらしい。団体戦の方を確認すると、桐先高校は順調に進めそうだ。風舞高校は…
『・・・え!?』
愁「…どうかした?」
『これ見て!!』
そう言って私は愁にメンバー一覧が載ったページを開いて見せた。
『風舞のメンバー、愁は見た?』
愁「あぁ、見たよ。湊と静弥がいたね。弓道を続けてくれて嬉しいよ」
『まさか、早気治ったのかな…?』
愁「…それはどうだろうね。湊の場合はかなり深刻なものだったから、そう簡単には治らないと思うな」
『そっか・・・』
第二十八話 県大会予選(一日目) 再、会→←第二十六話 心臓を射抜きたい人
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作者名:i | 作成日時:2023年3月21日 22時