ありえない恋の話。

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シャワーから戻って寝室をそっと覗くと




...ソクジンはベッドに腰掛けてて




スマホを見つめながら
何かを考えてるみたいだった。




「....ソクジン？」


「....あ、おかえり。
俺もシャワー使わせてもらっていい？ 笑」


「....うん、どうぞ？」


「....ありがとう。笑」




下着姿なのに




笑顔が眩しく見えちゃってるのはなんで....？




「...ごめんね？
この姿のまま歩いてもいい？」


「....どうぞ、」


「A、おとなしくなっちゃったね？ 笑」


「、」




だって、やっぱりいつも通りなんて無理。




友達とヤッちゃうなんて、




って私、ソクジンの事意識しちゃってるの....？




いやいやいやいや、意識したら負けだから....！




....っていうか、




ソクジンだっていつものテンションじゃない。




これが本来のソクジンなの...？




「それじゃあ....借りるね？
出たらすぐ帰るから。笑」


「、」




別にすぐに帰らなくても....




ってだから私....！




ソクジンは、ベッドの上に置かれてた
スラックスとワイシャツを手に取って
部屋を出て行ったけど。




あの無駄に広い肩に
ドキッとしたのはなんで....？




ってだから私....！




「はぁぁぁ....」




ソクジンがウチに来る事も




下着姿を目にするのも初めてじゃない。




みんなで誰かしらの家で宅飲みして




お風呂も順番に入って




いつもそのまま雑魚寝だから。




夏なんて男子は下着姿。




今更どうって事ないんだけど




やっぱり....ヤッちゃったからなのかな。




「はぁぁぁ....」




ごはんくらい作ってあげようかな。




この寒空の下、空腹で放り出すのは
可哀想だもんね....？





....でもマズいかも。





このまま勘違いしないように気を付けないと、






ってそもそも








ソクジンの事好きなのかな....私。





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