Touch and Go

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「....おい、」


「....」


「....おい、テヒョン、」


「....」


「おい、テヒョン....！」


「....っえ、」


「え、じゃねえよっ」


「ぃって...！」


「痛くねえわ！
つーか魂抜けてんぞ、どうした？」


「、」




魂抜けてるって....俺？




「え、俺今どんな？」


「どんなもこんなもそんなだよ。
悩み事あるなら相談しろよ？」


「あぁ....まぁ、うん、」


「変なのはいつもの事だけど
今日は磨きが掛かってるな。笑」


「あぁ....まぁ、うん、」


「しっかりしてくれよ....？ 笑」


「、」




さっきは思いっきりひっぱたいたくせに
今度は優しく頭撫でるとか




マスターこそ変だろ。




....って俺、変なんだ。




結局何がどう変なのかわかんないけど




....変なんだ。




だけどなんで....？




なんで変なんだ....？




Aの事考えてるから？




だからってなんで？




....もう全然わかんない。




ていうか、




わかる奴いたら教えて欲しい。




「....あ、」




マスターならわかるかな。




....血は繋がってるんだし。




「....マスター、」


「んー？ 相談する気になったかー？ 笑」


「なんでAの事考えんの？」


「....は？」


「なんでこんなに気になって、
なんでこんなに会いたくて、
なんでこんなに抱きたいの？」


「....いやいやいやいや、」


「欲しくて欲しくてたまんないんだ。
誰にも渡したくない」


「....あのな？」


「だけどおもちゃじゃないんだ。
これってなんで....？」


「テヒョン、」


「こんな事初めてで
どうしたらいいのかわかんない。
仕事も手に付かないから帰っていい....？」


「ちょっと待て落ち着けテヒョン、」


「、」




マスターの大きな手に




今度は肩をガシッと掴まれた。




「ホントにわかんないのか....？」


「....うん」


「....はぁぁぁぁぁぁ、」


「？」




なんで溜め息？




ていうか長すぎでしょ。




「ていうか仕事始まってもないのに
帰るとか言ってんじゃねえよ」


「え....ダメ？」


「ダメに決まってんだろバカ」


「ぃって....！」


「だから痛くねえって言ってんだろ....！」


「ぃってぇ....！」




ていうかマジで痛いから。




....特に最後の。




「あんだけ女の子と遊んでるくせに
わからないとか...」


「え、マスターもわかんないの？」


「お前と一緒にすんな...！」


「...っ！」






だから痛いってば....！





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