きみのそばにいたいから 2

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「はい、カンパーイ！笑」




セヨンさんの号令で
なぜか乾杯するハメになって




今日初めて会ったジミン君にまで
おめでとうございます、なんて言われて




恥ずかしいやら照れ臭いやら。




「....セヨンちゃんから
ちょっぴりお話聞いて気になってたんです。
よかったですね？ 笑」


「....うん、ありがとう。笑」




照れ臭さ倍増。




だってこのジミン君、




まあ笑顔が素晴らしく爽やかで




行くとこまで一気に行っちゃった俺としては




めっちゃ悪い事してる気にもなっちゃって。




「でもまあよかったな？ ホソク。笑」


「ん....サンキュ。笑」




それ以上に、




ナムジュンにそう言われると
なんか後ろめたくて




土下座して謝りたい衝動に駆られる。




だってさ？




ナムジュンてAちゃんの雇い主じゃん？




手ぇ出しちゃってすみません、みたいな。




そんな事思う必要ないと思うんだけど
なんでだろう？




最初にスタッフとして紹介されたから....？




それとも




やっぱりいきなりヤッちゃったせいか....。




俺ってばどんだけだ。




「それにしてもホントよかったね？
私、ちょっとは役に立てた？ 笑」




セヨンさんが、




ジミン君の向こうから顔を出して
嬉しそうに笑ってくれる。




「....はい。勇気もらいました。笑」


「....嬉しい。笑」




そう言って、




ジミン君とも笑い合うセヨンさんは
なんだか可愛くて




微笑ましいカップルだなぁ....なんて
思ったりして。




「それにしても急展開よねぇ....。
何があったの？ 笑」


「ちょ....こら、セヨンちゃん、」


「だって気になるぅ〜！」


「、」




セヨンさん、もう酔っちゃった....？




いやいやそれはないだろ。




来たばっかりだし、




....っていつの間にか2杯飲んでる。




「...や、別に特別な事は何も、」




....ヤッちゃった事以外は。




だけどそれは付き合うきっかけでも
なんでもないから言わない。




人前で言える事でも言う事でもないけど。




「ねえ、Aちゃ〜ん....！」


「え...っと、特別な事は何も、」


「Aちゃんまでー！
やっぱり怪しい....」


「セヨンちゃん、上手くいったんだから
もういいでしょ....？」


「そうだけど....気になるぅ....」


「あはは...。笑」





笑って誤魔化すしかない。






勇気振り絞ってビビリながら告白した、
なんてさ....？





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