冷静に嘘をつきましょう。

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「......ごちそうさま、美味かった」


「うん。お粗末さまでした。笑」




スープをおかわりした俺を待ってたAは




そう言うと食器を下げてくれる。




「....悪ぃな、」


「ううん、全然。笑」




....やっぱり目を合わさない。




「コーヒーでいい？笑」


「....ん、」




どうするかな....。




Aはこのまま後片付けするだろうし




聞くならあとでがいいか....。




「あっち行ってるな....？」


「うん、片付けたらコーヒー持ってくね。笑」


「....ん、」




なんか、表向き普通にしてるけど




変な空気流れてるよなぁ....やっぱり。




ソファに沈むように座って




なんとなくテレビのスイッチを入れる。




土曜の朝なんて




面白い番組ねぇなぁ....。




....あ。




スマホ置いて来ちまった。




取りに行って来るか。




ちょっと部屋に戻るくらい




声掛けなくてもいいよな。




そう思って立ち上がると、
そのまま部屋に戻った。




......まず、なんて聞く？




昨日の事覚えてるか




覚えてるならどういうつもりだったのか




それから.....




これからもずっと




......ここにいるのか。




”ずっと一緒にいて“って、




”一人にしないで“って




アイツは昨日言ってたけど




それはこうなる前の話であって




今もそう思ってるとは限らねぇし。




「......ふぅ、」




覚悟決めるしかねぇか......。




いい加減、ヘタレも卒業しねぇとな......。





大きく深呼吸して






リビングへ戻った。





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