ちょっと待って聞いてないっ！

30 ページ30

.



......来た。




「Aおはよー！今日はちゃんと来たね？笑」


「......おはよ、スンア」


「なにあんたずいぶんお疲れじゃん。笑」


「まあね......」




昨日はあれから駅前で別れるまで




あーでもないこーでもない騒がれて
疲れがメーター振り切っちゃった上に




家に帰ってからもずーっと3人の事
考えちゃって眠れなくて......。




課題がなかったのが唯一の救い。




寝坊しなかった私エライ。




いえーい。




......韻を踏んで遊んでる場合じゃない。




テヒョンもジミンくんもまだ来てない......。




ちょっと安心してる私。




「で結局テヒョンくんとはどうなったの？」




......それ、聞きますか。




聞きますよねぇ......。




「......どうにもなってない」


「え、なんで......！」


「なんでって言われても......」




相手がテヒョンだけじゃなくなっちゃったから、
とは言えないもんね......。




「とりあえず、保留......かな？」


「なに言ってんのよ。
付き合っちゃえばいいじゃん」


「そんな簡単に言ってくれるな......」




......3人だよ？3人。




1人でもいっぱいなのに




3人なんていっぱいいっぱいすぎて
頭回んないよ......。




「Aちゃん、おはよう。笑」


「あ、ジミンくん......おはよ。笑」


「スンアちゃんもおはよう。笑」


「ああ、うん、おはよ。笑」


「Aちゃん、今日もよろしくね？笑」


「え.....っと、うん、はい」


「ふふっ、また後でね？笑」




ちょっとジミンくん......今のなに？




「ねえ、ジミンくんから挨拶して来るとか
めずらしくない？」


「え......そう？」




うん、めずらしい。




「しかも私にまでとか......」




......うん、そうね。




いつもはだいたい私が声掛けるか




テヒョンと一緒にいれば
挨拶するくらいだったのに......。




しかも、笑顔が増量してた。




やっぱり......そういう事？




「Aーー！」




......来た。




諸悪の根源......。




「Aおはよっ！笑」


「....うん。おはよ。笑」


「あ！スンアちゃんもおはよっ！笑」


「おはよ......って私はさっきからついでですか」




あはは......。




......はぁ。




朝はまだ2人だからいいけど。




「A先輩っ！」


「え」





声がした教室の入り口に目をやると






可愛い笑顔で手を振るじょんぐくん。








......誰か助けて。





.

31→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す