好きだって言っただろ？ 2

94 ページ44

.



ずっと好きで......
やっと手に入れる事が出来たコイツ。




コイツを目の前にすると




どうにも自分が抑えられない。




コイツの事を想いやれば




ホントはもっと優しくしてやりたいのに




目にするすべてが愛しくて




身体が言う事を聞かない。




それでも、僅かな理性を総動員して




耐えてる部分もあったのに




コイツは"我慢しないで"って言う。




いくら抱いても足りない俺は




とうとう、リミッターを解除した。




手加減なんて出来なくて




めちゃくちゃに抱いた。




なのにコイツは




慣れてなくて辛いだろうに




嫌がる事なく俺を受け入れてくれて




......愛しくてたまらない。




大事なのに、壊したくなる衝動。




こんな事は初めてで




どうしたらいいのかわからない。




「A......」




あれからベッドに運んだけど




ずっと目を覚まさない。




......ひどくしたんだから当たり前か。




「A......？」




滑らかな頬を撫でて、唇をなぞる。




......ホントは、四六時中一緒にいたい。




毎日、こうして腕に閉じ込めて眠りたい。




こんなに誰かを好きになるなんて
思ってもみなかった。




コイツの何が、
俺をそうさせるのかわからないけど




絶対に離したくないと思う。




コイツは......俺に付いて来てくれるかな。





「好きだよ、A........愛してる」






柔らかな唇に、そっとキスを落とした。





.

95→←93

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す