【テニスの王子様】向日葵はいつも私を見ている (ページ9)

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捌輪目ページ9

一年C組学級会にて。
ただいま、委員会を決めております。

｢じゃあ、後は図書委員と美化委員ですね。｣

学級委員の岡崎さんがこの場を仕切っている。

因みに私はというと、めんどくさいから入りたくなく、まだ何も決まってない。無所属がいいです。

｢おーい、女子ー。早く誰か入れよぉ!ったく…｣

竹谷くんはご立腹のようだ。この学級会を早く済ませたいらしい。
じゃあ竹谷くんが図書委員か美化委員に入って。

｢そういえば…。美化委員はあの幸村精市くんも居るようですね。どうしますか…？皆さん。｣

遂にもう一人の学級委員の青葉くんが奥の手に入った。

｢はーい!!!!はいはい!!!!私、美化委員に立候補しま～す!!｣

｢あ、私、中2の頃美化委員だったから、経験のある私が最適!!だよね｣

｢え～。１回やったことある人はやりたい人に譲ったらどうですか〜｣

始まった。中々決まらないからって奥の手を使い、女子の醜い争いの始まりだ。幸村精市という人は、神の子の異名を持つ、とても凄いテニスプレイヤーなのだ。それに整った顔。女子人気はＮｏ．1だ。と、幸村ファンに聞かされたことがある。

｢なんだよぃ…こいつら。｣

隣の丸井くんはダルそうにこちらに話しかけてきた。
仁王くんは安定のサボり。徹底的に委員会に入ろうとしない姿勢であった。
それとも、この展開を予測してたのかな。

｢はい、じゃあ美化委員に立候補してる人達は後ろでジャンケンをして来てください。その間に図書委員を決めたいと思います。｣

と、女子達が騒いでいてもなお、仕切る岡崎さん。

｢あるぇ？Aが決まってねーじゃねーかAがよォ！｣

うわ出た。クラスのお調子者の松崎。
あいつとは中一のときに隣の席になったことがあり、同じ小学生だったから面識がある。

｢まぁ…Aは立海に数年間居なかったんだしぃ。無所属って言うのはねーだろぉ？？？｣

おい松崎。君が委員会に入りたくないからって私に押し付けるのはやめろ。

｢確かに、Aさん真面目だし、図書委員っぽいよ。｣

｢Aでいいだろー。｣

｢あー俺、Aちゃんに推薦するわー｣

嫌な流れになっている。
皆が図書委員を私に押し付けてくる。

なぜ皆が図書委員を私に押し付けるのかというと、単純に図書委員が面倒臭いから。

｢はい、じゃあAさん、いいですか？｣

｢……はい。｣

｢よっしゃあ!!Aで決まり!!!!｣

私はてめぇを許さねぇ松崎。