【テニスの王子様】向日葵はいつも私を見ている (ページ8)

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漆輪目ページ8

｢Aちゃん、その卵焼き、とっても美味しそうだね!!Aちゃんが作ったんでしょ？｣

｢うん、そうだよ｣

｢わー！やっぱり！！｣

今はお昼休憩中で陽葵は私のクラスのC組にきており前の女の子の席を借りて机をくっつけ、お話しながら一緒にお昼ご飯を食べている。

ちなみに卵焼きは昨日の特売で買った卵。

｢うおっ、うまそー!!これもーらいっと｣

その時私の横から丸井くんが現れ私の卵焼きをぶんどった。

｢あっ……。卵焼き……!｣

｢うんめーー!!!｣

｢食い意地張っとるじゃのぉ……。"丸井デブン太"に改名するんじゃな。｣

｢誰がデブン太だっ！！｣

仁王くんもどこからともなく現れた。

｢ちょっとー!!丸井くん、これAちゃんの卵焼きだよー!!もう!!｣

｢…まぁ、別にいいけどね。これ、特売卵だし。｣

そう言いながら私は卵焼きを掴んだお箸を口に運ぼうとした

のだが……。

｢……確かに美味いのぉ……。この卵焼き。丸井デブンタもそりゃ食い意地が張るぜよ。｣

仁王くんが私の腕を無理やり掴んで卵焼きは仁王くんの口に食された。

｢何してるんですか…!?｣

｢おいおい仁王……。抜け駆けするんじゃねぇよぃ。｣

｢はぁ……。そんなに私の卵焼き欲しかったんなら一声かけてくれていいのに｣

そして私はそこでとある視線を感じた。

｢…Aちゃん！私も卵焼き欲しー!!あーんしてー！｣

視線の正体は陽葵だったようだ。

｢…いいよ！はい、あーん。｣