【テニスの王子様】向日葵はいつも私を見ている (ページ5)

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肆輪目ページ5

すると、廊下を走る音が近づいてきた

｢……Aちゃあああああん！！｣

どうやら陽葵のご登場らしい

陽葵はなんの躊躇いの無く、教室に入っていく。
これもう別のクラスだからって関係無いな……。

｢……Aちゃん、丸井くんと隣の席なんだ！｣

｢うん、そうなんだ。陽葵は同じクラスに友達いた？｣

｢陽葵のクラスには柳生くんとジャッカルくんがいるよー!!｣

｢へぇ～!ジャッカルと一緒なんだ｣

確か丸井くんと桑原くんって仲良しだったんだよね

この後も私たちは会話をした。

かなり時間が進んだからふと、時間が気になって時計を見てみると後ちょっとで朝のホームルームが始まる時間になってたから陽葵に呼びかけ、クラスに戻らせるようにした。

｢そういえばよぃ……C組に後仁王もいたはずなんだが……｣

｢……？臭う？｣

｢臭うじゃないぜよ……仁王じゃ。｣

私の頭の上から低音の声がかかってきた

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｢お前、どこいってたんだよぃ。もしかして、サボろうとしてたのか？｣

｢あぁ、本来なら屋上へ直行だったんじゃが……。面白そうな猫を見つけたからのう……｣

｢へー……。猫ちゃんですか!どこに居るんですか!?私、結構猫ちゃん好きなんですよね……何色でしたか？｣

｢もしかしてよぃ……。｣

私は”猫”というワードに反応してしまい、少々強引に猫ちゃんについて聞いてしまう

｢そうじゃのう……。色は黒だったぜよ。ツリ目で少々小生意気そうじゃがおっとりしていた。｣

｢どこで見かけました？｣

｢ここじゃ｣

仁王くんはそう言って私に指さしてきた

｢んえ……？

は？｣

思わず私は真顔のガチトーンで言ってしまう。

｢ガチトーンやめるぜよ｣

｢俺、一瞬だけ寒気したわ……｣

新しく口癖が特徴的な臭う(仁王)くん、そしてガムをよく噛んでる丸井くん、それに、あんまり特徴のない私。

なんか髪色とか白、赤、黒っていう私だけハブられてる感半端ないな……。
これからこのクラスに馴染めるかな……？