【テニスの王子様】向日葵はいつも私を見ている

拾参輪目 ページ14

お昼休み。いつも通り、陽葵とお弁当を食べる。


｢AちゃんAちゃん！最近プリン多いけどどうしたの？｣

｢プリン……。そういえば……。｣

松崎と契約してんの忘れてた。


｢ねぇ、陽葵って好きな人とか居るの。好みのタイプとか。｣

急に言ったから怪しむれるかもしれない。やっぱりこういう話は苦手だ。


｢……。あっ！もうAちゃん！どうせ誰かに聞いといてって言われたんでしょ〜！｣

バレちった。陽葵は穏やかでほんわかしているが、勘が鋭い。

｢……！！やばい……。｣

心の声漏れた。


｢ほら〜！！やっぱり！だって目が泳いでたもん！！｣

そんなに私って分かりやすかったのか……。いや、陽葵の洞察力が凄いのかな……？


｢陽葵、好きな人は居ないんだ！恋愛とか、あんまわかんないっていうか……。｣

少し意外だと思った。陽葵は学年一可愛くて、モテていて、美形ぞろいで噂のテニス部のマネージャーだからテニス部の誰かしらと付き合ってたり、好きな人がいたりするのかと思った。

｢あ！でもこれだけは言っていいよ！陽葵の好みのタイプの人は、とっても親切で、優しくて、陽葵のことをちゃんと考えてくれる人！｣

この時の陽葵は少し照れていて、とても可愛かった。

｢そうなんだ。きっと現れるよ。陽葵の運命の人。｣

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