6話 ページ7
sideウィリアム
着いた。
ルイス｢兄さん。遅かったですね。｣
ウィリアム｢町をぶらついて居たら道に迷ってしまってね。｣
ルイス｢Aが待ちくたびれてましたよ。さっきまで窓に張り付いてウィリアム兄様はまだかとずっと言ってましたから。｣
あぁ、末妹は可愛いものだね。
ウィリアム｢A。｣
窓の傍で寝てしまっている。
観葉植物とA。
良いオブジェだが、
起こそう。
ウィリアム｢A。｣
A『んー…』
ウィリアム｢ウィリアム兄様が来たよ。｣
寝ていたのが嘘かのように飛び起きる。
A『本当ですか！？』
可愛い。
A『兄様っ！』
僕を見て笑う妹。
ルイス｢お茶にしましょう。｣
A『兄様、遅かったですね。』
ウィリアム｢町を探索していたんだ。待たせて悪かったね。｣
妹を持ち上げて暖炉の傍の椅子に座らせる。
ルイスの淹れたお茶を飲む。
ウィリアム｢うん。やっと帰ってきたという気がするよ。｣
ルイスはA用の小さいテーブルを用意してお茶を置く。
ルイス｢帰ってきた は可笑しいんじゃありませんか？この屋敷を買う時に下見をした事を除けば兄さんがここに来るのは初めてでしょう？｣
パタパタと短い足を動かす妹。
ウィリアム｢A、レディーは足を閉じるものだよ。｣
A『はぁい。』
ウィリアム｢確かにここは大学が近いからという理由で選んだ仮住まいに過ぎない。｣
角砂糖を1つ摘んでAのティーカップに入れる。
甘い物が好物の妹は至福と言わんばかりの表情。
ウィリアム｢だが、どこであれルイスの淹れたお茶を飲める場所が僕にとっての家だよ。｣
飲み終わった妹を抱きしめる。
ルイス｢あ、そう言えば…兄さん、こんなものが…｣
ルイスから渡された手紙。
A『ルイス兄様、もう一杯欲しいです。』
ルイス｢わかったよ。｣
僕の手にある手紙を見る。
ウィリアム｢ベルファー子爵？｣
A『子爵？』
ルイス｢はい、この辺り一帯を治める領主のようですが…｣
�犁＿颪�あれば是非我が家に来て夕食を御一緒したい�瓩�。
A『…お留守番ですね。』
眉を下げて笑う。
ウィリアム｢慣れない土地に1人にするのも心苦しいものだね。｣
髪を結ぶ。
ウィリアム｢Aもおいで。｣
A『でも…』
ルイス｢大丈夫、僕達が守るから。｣
不安そうな妹。
ウィリアム｢アルバート兄さんは今夜こっちに来るんだったね。｣
ならお招きに預かろう。
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うっちゃん - すごく好きなお話です！！続き待ってます！ (2021年8月15日 23時) (
レス) id: d1761c5b5e (このIDを非表示/違反報告)
アミ - この作品、すごく面白かったです!!更新頑張ってください! (2021年5月28日 11時) (レス) id: ba379c9f27 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - 頑張ってくださいね (2020年12月19日 21時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白いです。また楽しみにしてますね (2020年12月9日 10時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - とても面白そうなのでお気に入りに追加してしまいました。更新の時を楽しみにしてますね。出来れば早く続きが読みたいです (2020年12月9日 0時) (レス) id: 53d672d5c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2020年12月6日 3時
