しぬほど重い愛を向けられているのですが

貰う側 ページ9

そういえば、一月前──までは行かないが、バレンタインがあっただろう。
バレンタインも当たり前だが相当混沌だった。
もう3月になった今だが、そのバレンタインの日のことをお話しよう──

〜
今日はバレンタイン
バレンタイン、なのだが、あまり料理を作ることが
得意ではない私は手作りチョコレートを作ることができなかった。
だから、相当ささやかな物にはなってしまうが店で売っている小さめなチョコレートを
あげることにした。
勿論、ヤンデレではない人に。そうなると…同じクラスだと颯馬やアドニスだな。あとは真くんもそうだな…

チョコレートを鞄に入れて登校しようとしたのだが、いつものルートからではスバルに会ってしまう。
少し迂回することにはなるのだが、別のルートから行くことにした。
誰とも会わないまま学校につけばいいな…学校もあまり安全ではないのだけど。

「Amazing☆
今日はハッピーバレンタインですね、Aさん♪」

『…おはようございます、日々樹先輩』

まぁフラグ回収したよね。
この人は特別ヤンデレというわけではないのだが、よくよく私の前に現れては何かしらして颯爽と去っていく。よく分からない人だ。

「今日はバレンタインなので貴方からチョコレートを貰いたいのは山々なのですが…
貰ってしまっては私の命が危ない！ということなので………はいっ、貴方の鞄の中にチョコレートを入れさせていただきました☆」

何もした形式はない。
しかし、とっさにカバンを見てみると小さな箱が入っていた。この人普通にすげぇんだよな…

気付いたら日々樹先輩はいなくなっていた。
いや、本当に嵐みたいな人だな…

〜

「A〜っ、お、俺の愛を受け取ってくれ…！」

そう真緒に言われて差し出されたのはチョコレート。
え、私が貰わう側なの？？？さっきも貰ったけど
とりあえず受け取っておくと、俺の愛が…伝わった…！？とか言ってた。妄想癖凄いんだよな。

その後も、あげるのではなく大体貰うことになった。
去年はくれくれモードだったのに正反対になったな…あ、颯馬たちにあげてこないと。


昼休みになり、貰ったチョコレートを食べていると少し鉄っぽい味がした。
くそ、血入れやがったな。誰から貰ったやつだ〜？……高峯翠。普通に想像がつくのが怖い。
血を入れている人は他にも何人かいた。やめてくれ。

簡単にまとめたが、このようなバレンタインだった。ホワイトデーが怖い。

ー
出してほしいキャラ等いたらコメントに…！

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