【QuizKnock】if story…

▽ ページ8

【for you…】






伊沢side





夜遅くなって家に帰ってみれば、案の定俺のお姫様は眠っているわけで……






｢はぁ〜…遅くなってごめんな…｣






ベットに舞い落ちる綺麗な黒髪を撫でながら小さく謝れば、｢…いざ…わ…く…？｣と声が返ってくる





｢わりぃ…起こした｣





A｢んーん…おかえりなさい…｣





｢ただいまぁ…｣





寝起きのせいで力なく笑うAが愛おしくて疲れが吹っ飛んだ…





A｢ん…｣






するとこちらに手を伸ばすのでしばらく考えて答えを出す






｢ちゅー？｣

A｢ちがう｣





否定早くない？？ちょっと傷ついちゃうよ？？






A｢ぎゅぅっ…｣




｢はぁぁ……｣




A｢おつかれ…さま｣






起きるのは面倒なのか、首に腕を回して俺を引き寄せるA





俺の口元には白くて細い首筋があって食べたくなったけど怒られそうだから我慢した






｢…あ、そうだ。ホワイトデーのお返し買ってきたんだ｣




A｢日付け変わってるけどね｣




｢悪かったって…笑｣





A｢ふふ笑 ちょっと寂しかっただけだから気にしないで？｣






なーんて余った袖を口元に持っていき、上品に笑いながら起き上がるA






寝起き素直〜…ドキドキしっぱなしだよ、俺





｢はい、あげる｣





A｢ありがと〜｣





｢ここで問題｣




A｢まじか｣




｢一般にホワイトデーのお返しのお菓子には意味が込められています。では、俺があげたチョコレートにはどんな意味が込められているでしょうか｣





A｢知らん。いただきま〜す｣





｢嘘でしょ！？もうちょっと考えてくれても良くね！？｣






いつの間にか袋を開け、口に放り込んでもぐもぐと咀嚼している





A｢んまっ♡｣






……まあ、美味しそうに食べてくれるなら良いけどさ…





とりあえず風呂入ろ…と思って立ち上がれば、ツンっと服を引っ張られる感覚があってそこを見下ろす






A｢私たち両想いだもんねっ｣





っとイタズラに笑う彼女…






ポカーンっとしていれば｢じゃっ、おやすみ〜｣と言って何事も無かったかのように布団に潜り込んでいく






｢…おやすみ……じゃねえよ！！意味知ってんじゃねえか！！｣









＊チョコレート 【あなたの気持ちをそのままお返しします】＊






＊ホワイトデー編終了！(遅刻どころじゃない)＊

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