【QuizKnock】if story…

▽ ページ28

【for you…】






福良side





A｢ごっはん〜ごっはん〜♪｣






なんて変なリズムの歌を口ずさみながらお菓子の入った箱を漁るA






A｢今日のご飯は ポっテチーのうす塩くん♪｣






パキッと割り箸を割ったAを見ていれば、ぱっちりと目が合う






A｢福良くんも食べるー？｣




｢んーん、俺もう食べた｣




A｢あらま残念だ〜｣





｢…Aにお菓子あげようと思ってたんだけど、ポテチ食べるなら要らないかあ…｣





A｢えっ！？欲しい！いる！ポテチ食べないっ！｣






ポイッと雑にポテチを箱に戻したAは、急いで俺の方まで走ってきた





尻尾が見える…






｢まあ、バレンタインのお返しなんだけどね笑｣





A｢…あぁ！なるほど！｣






ポンっと手を打ってから｢何かな楽しみだあ〜｣と左右に揺れる






｢そんなに楽しみにされるとプレッシャーなんだけど…笑｣






そう言いながら紙袋をデスクに置けば、目を輝かせてそれを見る






A｢ふぉぉおっ…なんかオシャレで緊張する｣




｢なんでよ笑｣





A｢開けてもいい？｣





｢うん、勿論｣






恐る恐る紙袋から中身を取り出すA






｢あのさ、爆弾じゃないんだけど？笑
そんな慎重にならなくても｣






A｢分かってるよ！！笑 けどやっぱ大事に扱わないとって…なんか紙袋が物語っているじゃん｣





何それ…よく分かんない笑






綺麗に包装紙を剥がして箱を開けて｢ふぉお！？｣と声を漏らした






A｢バームクーヘン…？！なんか意外な物だっ！美味しそう！｣






｢んー、なんかホワイトデーに送るお菓子の意味みたいなのを重視したからさ｣






A｢おぉ、有名なやつねっ？｣






｢ああなんだ、知ってるの？｣






A｢いんや…込められた意味までは知らないかなあ｣







｢教えてあげようか？｣







A｢お？優しいですね、是非｣







手招いてみれば、素直に俺の傍に来る彼女の耳に口を寄せる







｢それはね……＿＿＿｣









そう言うとAは俺の顔を見て嬉しそうに笑った











＊バームクーヘン 【幸せが長く続きますように】＊

― sgi ―→←▼

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