【QuizKnock】if story…

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【for you…】





川上side





A｢桜咲くの楽しみだねえ〜｣




｢…そうですね｣





A｢なんかそうでもなさそうな返事だなあー笑｣






ただ今、Aさんと散歩中…






すぐに色んなものに目移りするのでちゃんと手を繋いでそれを阻止してます







A｢あ、あっちに新しいお菓子屋さんの気配！｣





｢どんな気配ですか｣





A｢なんか新しいって感じの…笑｣





｢自分で言ってて笑うのやめてくださいよ…笑｣





A｢きっと川上くんなら分かってくれるっ！…でしょ？｣





なんて小首を傾げるAさんは少し自信なさげな顔をしている






｢…まあ、言いたい事は分かりましたよ｣





そう言うと、嬉しそうに笑うAさん






｢じゃあ、そっちの方行ってみますか｣





A｢やった！行こ！｣




……―――――




｢………本当にあるんか｣





『今月オープン』と張り出された紙を見て小さく呟く






扉を開ければふんわりと甘い匂いに包まれる






チラリと隣の彼女を見れば、案の定瞳を輝かせて今にも走り出しそう





A｢みんなにお土産買ってこ〜｣




｢1番食べるのはAさんですけどね｣




A｢それは否定出来ぬ…｣






店内を談笑しながら見回れば、ひとつのお菓子が目に入った





……そう言えばもうすぐホワイトデーやったな






A｢なんかあった〜？｣





後ろから声を掛けられ少し驚きながらも｢なんもないです｣と言って誤魔化す





A｢ふーん？あっち見てきていい？｣




｢いいですよ｣





Aさんが見えなくなった所でそのお菓子に手を伸ばしレジへと持って行った





……――――



A｢満足！｣




｢良かったですね｣




A｢川上くん何買ったのー？｣





そりゃあバレるよな…やっぱまた今度買いに来ればよかった…と思いながらも紙袋を差し出す





｢ホワイトデーもうすぐなので…バレンタインはありがとうございました｣





A｢なるほど！ありがとー！これは独り占めして食べるー！｣






なんて笑うAさんに俺も釣られて微笑んだ








＊マドレーヌ 【もっと仲良くなりたい】＊





＊少し寂しいですが、陰ながら応援してます
いや本当にめちゃくちゃ寂しいですけどっ！＊

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