【ハイキュー】隣のクラスの星海くん。【星海光来】

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じゃあね、と笑って昼神くんは部活へ行ってしまった。再び1人になってしまったけど、そこに先程までの物寂しさはない。むしろ何となく高揚していた。

昼神くんがいつか練習を見に来たらいいと誘ってくれた。私が星海くんを有名人とか心の中で思っていたこと言っちゃったから、昼神くんが気を回してくれたんだと思う。「何なら今日来る？」なんて聞かれたけど、ちょっと勇気が出なくてお断りした。目を合わせるだけで硬直しちゃう失礼なやつだし……。



バレーのことは全然知らない。6人でするとか、セッターとスパイカーとリベロがいてとか……そんな基本的なことを知識として知っているだけだ。興味を持ったことだって今まで一度立ってない。

……でも、少し見てみたいと思った。


テレビ越しに見た、コートの中を駆け回って高く飛ぶ星海くんのプレーを。観客を引き込んでしまううちのバレー部のプレーを。この目で見てみたいと思ったんだ。

近いうち友達を誘って見ようかな、なんて。少し軽い足取りで帰路を歩いた。



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部活前、着替え中も光来くんはどことなく顔を赤くしたままちょっとぼーっとしていた。部活前はいつもはしゃいでる光来くんのそんな姿がらしくなくて、俺は笑う。



「駄目じゃん光来くん、あれじゃ不審者だよ。」
「しっ、仕方ねえだろ！まさかいると思わねえし……ていうかお前何喋ってたんだよ。」
「ヤキモチは勘弁だよ〜。」



顔を真っ赤にしてそんなんじゃねえ、と反論する光来くんはやはり面白い。というか、目が合うだけでお互い硬直してしまう2人が面白い。ついついからかいたくなってしまって(人1)さんを練習を見に来るように誘ってしまったけど、光来くんには秘密にしておこう。

(人1)さんの反応は苦くは無かった。俺の見立てが正しければ近いうちに見に来てくれると思う。そうなったら光来くんどんな反応するだろうな〜。



「(なんかバレーと同じくらい楽しいかも。)」



他の人よりバレーを好きではない俺だから言えることだけど。



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