第２１０話 ページ10
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「そんな……。」
「……これが世界ランク2位の実力だ。」
隣でそっと呟いた徳川の言葉は理解は出来ても受け入れがたかった。ダブルスは2試合ともスイスに敗北した。それも6-1、6-3の完敗だ。
次のシングルス3で勝たねばその時点で日本の敗北は決定する。日本はどうやら亜久津が出るらしく、ラケットを持ってコートに出ようとする彼の前に現れたのはまさかの人物だった。
「アマデウスがシングルス3に……。」
「3タテする気だ。」
スイスの主将、アマデウス。ボルクと同じく高3ながらプロとして活躍する選手だ。スイスは確実に3勝をもぎとりにきたらしい。
彼の登場を受け、小さく口を動かした平等院。そんな彼の胸倉を亜久津が掴んだ。度胸のありすぎるその行動に何故かAがどきりとする。鋭い目つきで平等院を睨む亜久津と平等院が何かを話した後、亜久津がコートに入る。
「何で平等院さんに交替……あー、させなかったんですかね。」
「せやろなあ。」
言いかけて途中で気づき、Aは苦笑いした。さっきの胸倉を掴んでの話し合いは交替しようとした平等院を亜久津が認めず押し切った、というところだろうか。平等院がそれを許したというのは少し意外だ。
アマデウスは簡単に倒せる相手ではないことを前提に、Aはこの試合になんだか嫌な予感を感ていた。それはまるで徳川のスキルを使っているかのように、明確に肌をぴりっと刺激した。
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亜久津のあまりにもトリッキーな動きに観客は驚いていた。それでもアマデウスは冷静に対処し、的確に返す。遅れこそ取らないものの決して攻め切れていない状況が続いていた。
それでも亜久津は揺るがぬ精神力で攻め続ける。ラリーのさなか、彼はボールをつかむような手の形を見せる。するとそこが光り輝いて、ボールにその光が付加されるようにボールが光をまとった。
「
それは確かに平等院の打つデストラクションだった。亜久津のみせた予想外の技にアマデウスは少し驚いた様子を見せるもそれを返す。激しいラリーが続いて、その均衡を破ったのはやはりアマデウスだった。
「お前もそれが打てるのか？」
小さく呟いた彼が打ち返したボールの実態が視認できなかった。最初は確認できなかっただけかと思ったが、どうもそうえはないらしい。
「俺のテニスは
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紗菜 - アニメがまた、スタートするのでこちらも更新されるのをお待ちしています。 (2月15日 19時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき - 続きが楽しみです (2021年9月22日 0時) (レス) id: 09253d858e (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 素晴らしい作品！夢主ちゃん格好可愛いすぎます！ (2021年1月3日 15時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
巫和泉(プロフ) - コメント失礼します！読んでいて，とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2020年1月4日 18時) (レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新待ってます!続きが楽しみです。 (2019年11月7日 8時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2019年3月18日 0時
