２５５羽 ページ6
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Aは新幹線に慌てて飛び込んだ。幸いあまり人もおらず、座る席を確保できた。ここから直通で宮城に帰る。
一息ついたところで、Aはしなくてはならないことを思い出し、携帯を開いた。あと2時間くらいでつくかな、と思いながら用のある人物へ電話をかける。
携帯を耳に持っていくと何の変哲もないコール音が響く。その応答を待っているうちに新幹線は進み始めた。はやー、なんて呑気に考えながらぼーっと外を眺めていると、コール音が止まる。
「もしもし。白鳥沢学園高校排球部です。」
「お久しぶりです。白石です。」
「白石か……。また鷲匠先生でいいのか？」
「はい。お願いします。」
コーチの斉藤が携帯の奥で「鷲匠先生！」と呼ぶのが聞こえる。そして数秒後にその人物の声が聞こえた。
「もしもし。」
「白石です。……全日本ユースのお話、お断りさせていただきました。」
「……そーか。で、こっちに来るってワケか？」
鷲匠の声は特にどんな感情が窺えるわけでもなく、案外あっさりしていた。さらには行おうとしている行動さえも予測されている始末。頭が上がらないなと改めて感じる。
「そうさせてもらいます。明日からの参加という形にしたいと思っているので、穴原さんの携帯の番号を教えていただいてもよろしいですか？」
「……分かった。番号は、」
番号を鷲匠から聞き取り、それを手に持っていた紙にメモする。そして「ありがとうございました。」と声をかけて、鷲匠との電話を終了させた。その流れのままに先ほど聞いた番号を打ち込んで、また携帯を耳に当てる。数コール後に音が止まり、「もしもし。」と声がした。
「お電話失礼します。条善寺高校排球部顧問、穴原先生で間違いないでしょうか。」
「はい。そちらは？」
「烏野高校排球部マネージャー、白石Aです。」
Aが名を名乗ると「白鳥か！？」と驚きの声が聞こえる。まだ練習中なのだろうか、バックに聞こえるボールの音が妙に心地いい。
「1日遅れですが、そちらの合宿に参加させていただきたくお電話させていただきました。」
「えっ、君、ユースは？」
「お断りしました。」
Aの言葉に「……はは。」と若干呆れた様子の乾いた笑い声が聞こえて、続く。
「もちろん。こちらは大歓迎だよ。」
「ありがとうございます。」
明日について少し会話してから電話を切り、眠りの体制に入った。
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
