２７７羽 ページ30
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その夜。AM9:00
Aはエナメルバックを持ち、食堂へやってきた。
本来もう来る予定でなかったユース合宿。急遽過度な人員不足という事でかり出されたが、やはり宮城県合宿とは全く違うハイレベルなプレーに度肝を抜かれるばかりだった。
悪くなかった。
その思いをひとつに、賑やかに食事を楽しむ選手達を見つめる。
すると背後からとある人物に話しかけられた。
「あれ？Aちゃん荷物なんかもってどっかいくん？」
聞き覚えしかない声と関西弁。相手は宮だった。
少々呆れ顔を浮かべつつも、Aは宮に冷静に「今日帰るんです。」と告げる。
すると宮はあー！と納得した表情を浮かべると、「そういえばそうやったな」と笑う。
先ほどのことを思い出す。
宮は影山に「おりこうさん」と言った。それから、どうも影山はピリピリしているようだった。
いや、不機嫌だとかそう言うものではない。ただ……どこかわだかまりを抱えていたように思える。
彼の放ったおりこうさんという言葉の意図はまだAには理解できない。ただまあ一重に褒めているというわけでもなさそうだったのは事実だ。
「……あの」
「あー、みんな！ちょっと席に座ってくれ！」
Aが宮に言葉の意図を聞こうとしたとき。雲雀田からの集合がかかり、宮は「ほな」とにこやかにAに手を振って、自身の席に向かっていった。
タイミング悪っ……と心の中で舌打ちをしつつも、集合の意味が分かっているAは雲雀田達の横へ向かった。
「えー、今回人員不足という事で急遽こちらのお手伝いに来ていただいたマネージャーの白石さんが宮城に帰られます。」
ぺこりとお辞儀をすると、「じゃあ白石さん。」と言われ、「はい」と小さく返事をして、まっすぐにこちらへ注目する視線に若干の緊張を覚えながらも話し出す。
「もうこちらへ来る予定はありませんでしたが、皆さんのプレーに間近で触れながらサポートすることができ、すごく有意義なものになりました。
合宿も明日で最終日ですよね。ラスト、頑張ってください。」
少しだけ笑うと、数名のものは顔を赤くしながらも全体で「ハイ！」と力強い声が聞こえた。
中でも星海の赤面具合は尋常でなかったことはここだけの話。
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さりあ(プロフ) - 古森くんと佐久早くんの番外編のお話がちょっと見当たらないのですが番外編part2にありますか？？お話がすごい気になります！！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: bfe73c86d0 (このIDを非表示/違反報告)
柿の種梅しそ味(プロフ) - すみません。なんか…話数違いません？なんか重なってる… (2019年12月23日 16時) (レス) id: c64161dde0 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ざらめ煎餅さん» とーっても嬉しいお言葉ありがとうございます！面白いだなんて畏れ多い…！凄く励みになります…！御期待、応援に添えるよう精一杯頑張らせていただきますので、どうぞこれからもご愛読いただければ幸いです(*´ω｀) (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - tenipuri3rdさん» やっと続きを更新できます･･･！お待ちいただいてありがとうございました！楽しみにしていただけているようでなによりです(*´ω｀) 恋愛のほうは正直行き当たりばったりですのでなにもかもが未定ですｗそれでもこれからも楽しみにしていただければ幸いです！ (2017年4月2日 20時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
ざらめ煎餅 - すっごく面白いです。更新頑張って下さい(｀_´)ゞ (2017年3月31日 1時) (レス) id: 233c1dd62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年12月23日 21時
