検索窓
今日:2 hit、昨日:33 hit、合計:7,012 hit

7月20日am09:30/デート?の時間 ページ7

『どれを着るべきか』

テスト後の月曜日、まだ答案は返されていないがちょうど祝日なこともあり、今日は浅野からティータイムとやらに誘われていた。

Aはビッチ先生監修の元何着か服を用意され、研究所の方ではワンピース数着というシンプルな服を渡されている。

"検索→ウイルスチェック"

"セーフティ、類似事項のまとめ、結果"

モデルの服などを統計し可能な合わせ方を学んだAは、襟付きの半袖ワンピースを着ると首元に同色の薄いクリームベージュのリボンを結んだ。

土曜日メンテナンスに来たマスターがアップデートをしてくれたため、身体中のマゼンタの発光線を肌の色に同化させられるようになった。その機能を早速使ってみると、すっかり機械っぽさが消える。

焦げ茶の髪はハーフアップにしていつもの黒いリボンで飾る。靴は履きなれないためヒールの低いパンプスを履いて、カバンも適当に見繕った。

『律〜〜』

『は〜い』

『どうでしょうか、一応統計に基づいて合わせてみたのですが……』

鏡の近くにスマホを置くと、その場でくるりと回ってみせる。

『色彩も季節感もバッチリです! もしかして今日は誰かとデートにでも行くのでしょうか!』

『そんな目をきらきらさせても……知り合いと少し用事があるだけですよ』

『誰なのかは教えてくださらないのですか〜律はとても気になります!』

『あざといなあ〜だいたいこういうものは言わないものでしょう?』

『あはは! 確かにそうですね、楽しんできてください!』

『どちらかと言うと殺伐としていそうですが……まあそうですね、楽しんできますよ』

そう告げる顔はデートを楽しみに待つ人とは思えない顔で、Aのマゼンタの瞳が好戦的に光っているのを見ると律は苦笑いをするのであった。

am10:00-waiting-→←7月16日am08:50/期末テストの時間



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:暗殺教室 , 浅野学秀 , 赤羽業
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天泣tenkyu | 作成日時:2019年6月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。