気まぐれ【gnsn】

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『すいませんでしたぁぁぁぁ！』


あぁ…これが俗に言うスライディング土下座なのか…
頭が潰れるんじゃないかってぐらい必死に頭を下げる…


父の顔が見えないよ…てか見たくないよ…


シ「怪我は無いか？」

大好きな父の声が今日は一層低く怖く聞こえる。

恐る恐る顔をあげると、なぜだか父は呆れ顔だけど少しだけ嬉しそうに苦笑していた。

『な…無いです…』

とっさに間抜けな声で答えてしまった。
たぶん顔も間抜け

父のこんな表情初めて見るよ！

ビシッッ

『いでっ』

ぼーっと父の顔を見ていると何故かデコピンをバチンと食らった…なんで!？

シ「俺に飛びかかって来るとはいい度胸だな…」


あ…やっぱり怒ってらっしゃる？(/ω・＼)ﾁﾗｯ

夜の闇の中、月の光だけが頼り…
父の顔が少しだけ赤くなったような気がするのは気のせい…？


シ「言っておくが…我はお前よりもっと早く起きるし、いくらお前が弱音を吐こうが引きずってでも教えるぞ、それでも剣を握れるか…？」

闇の中でキラリと琥珀色の瞳が光る

それって…つまり…

キラキラした目で父を見つめると、恥ずかしそうに頭を掻いてそっぽを向く父


『ありがとうぅぅぅ！！父ぃぃぃ！』

思わず抱きつこうとすると、頭をガシッと掴まれる


シ「だから…我はお前の父では無いっ！！」


父のいつもの言葉が夜の森に響いた

星がとてもきれいな夜だった

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