102 南雲side ページ11
A「お願いですから入ってくださいよ、新撰組」
いつものようにへらへらした表情で
言ってくるA。
いつもならもう俺は疲れて根負けしているところだが今回だけは違う。
だってなんで俺が幕府の犬の新選組の下っ端なんかにならないといけないんだよ…
南雲「絶対ヤダ…というかさっきまで一つの提案って言ってなかった?
何強制的に入らせようとしてんの」
A「でも最近新選組も金銭的に良くなってきてるんですよ?」
……すごくあやしい誘い方だな。
というかこいつがこんなこと言うなんてだいたい裏には自分のためになるようなことが
隠されているんだ。
人のために行動するようなやつじゃないことはこれでもよく知っているつもりだ。
南雲「だいたいさ、隊士募集はまだ先のことだろ?
どうやって入るんだよ……」
A「そのまま思いっ切って飛び入り入隊!…みたいな感じでどうでしょう?」
南雲「目立つよ!」
するとAは真剣な顔で考え始めた。
全く…こいつは本当に……。
南雲「ハァ……で、今回は一体何のために俺にそばにいてほしいわけ?」
この際直球に聞いてみよう。
A「薫が恋しいから」
___・・・・・・・・・?
_________っ!!!!?
南雲「はあ?!」
いきなりこんなことを真顔で言ってきたら誰だって驚くだろう。
……まあ冗談だろうけど、不覚にも咳き込んでしまった。
A「ハハ、冗談ですよ。
まあ入隊してくださいね」
くそっ・・・
話をはぐらかされた、見事に……。
南雲「なんでそうなるんだよ……」
俺が不満を隠そうともせずにそういうと、
Aがそうだ!とでも言うように不敵に笑って言った。
A「じゃあ、勝負しませんか?入るか入らないかを賭けて。
そうすればお互い文句なしです。はい」
南雲「……遠慮するよ」
A「え〜」
_____こいつ、絶対ずるがしこいことしてきそうだし。
容赦なしに幻術使ったりしてきそうだ。
数分後、言い合いの末結局は俺の根負けとなり、
準備ができたら新選組に入る……ということになった。
A「ではよろしくお願いしますね」
南雲「……」
___俺は何でこの女に弱いんだろうか…。
俺はため息をそっと吐いた。
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樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ありがとうございます…//!頑張って更新していきます!! (2013年3月27日 22時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - すごい楽しみですよ〜! (2013年3月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - ようこちゃんさん» ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!四章では展開が早いと思いますが…主人公に色々なことがあります← (2013年3月27日 12時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - ぱーと3が読み終えました。ぱーと4は明日読みます。主人公はどうなるのかな? (2013年3月26日 23時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 阿修羅さん» ぁ…何となくわかってしまったかも…… (2013年3月17日 21時) (レス) id: 2b17fc2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:樹 | 作成日時:2013年2月15日 19時