36〜過去編〜 ページ36
煎じが部活の助っ人かなんかで一緒に帰れないと言われた。
いわゆる記憶障害になってからもなんとか学校には通えていたし、大丈夫だよって言って一人で帰る支度をした。
｢や〜っと一人になってくれたねぇ。｣
『え？』
｢あんた記憶がどーのこーのって言ってるけど、本当は嘘なんでしょ？また煎じくんに媚び売っちゃって。｣
いざ帰ろうとした時に、
数人の女子生徒に囲まれた。
いや。だれやねん。
なんて、脳天気なことを考えていると、
ｶﾞｯ!
なぐられた。
でも、なに？これ。
前もあった？こんなこと。
殴られている痛みよりも、何かを忘れているような、頭の中がぐるぐるして気持ち悪い感じの方が体にきて、
｢あんたがいるから、煎じくんなんにも自由がないじゃない。｣
私のせいで、煎じの自由を奪ってる。
｢あんたさえいなければっ！｣
私、煎じに、迷惑かけてるのか。
いつの間にか、すべての記憶は戻っていて、でもそれを冷静に受け止める自分がいて。
やっぱり、私、いらないね。
ずっと、ずっとずっと考えていて、
それでもしまい込んでいた
私の中での結論が、
誰もいなくなってしまった教室に
小さく響いた。
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ちあき(プロフ) - eruさん» ありがとうございます！！ (2017年8月29日 15時) (
レス) id: cf9cb2a359 (このIDを非表示/違反報告)
eru(プロフ) - ちあきさん» 学生さんなんですね！私もです！亀更新でも構いませんよ！無理しない程度に頑張ってください！ (2017年8月29日 15時) (レス) id: f73f94f49f (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - eruさん» めっちゃ嬉しいですー！自分学生なので更新速度は亀ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2017年8月29日 15時) (レス) id: cf9cb2a359 (このIDを非表示/違反報告)
eru(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！これからも更新頑張ってください(^-^) (2017年8月29日 6時) (レス) id: f73f94f49f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2017年8月21日 10時
