十五話 ページ16
あの、商店街の時間から時間が経ち桜が咲き始めた。
私は小、中学校は行っていないけれど弔たちが協力して作り上げた“私立敵教育高等専門学校”に保護という形で入学させてもらえることになった。
寮生活なので、荷物をまとめる。まぁ、巫女装束を二着と弔が一番最初にくれた本と辞書くらいだけど。
あとは、PC。黒霧が私の誕生日プレゼントにくれたものでハッキングに使っているPCだ。高性能なので、持っていく。最近調べてみたのだけれど、緑くんの名前は緑谷出久というらしく、雄英のヒーロー科に受かっていた。
あそこ頭いいのにすごいなと思いながら、鞄の鍵を閉める。
『よし！じゃあ、弔、黒霧。行ってきまぁす。』
黒霧と弔はわざわざ、神社まで着いていてくれた。
何で神社かというと、敵高専に入るには神社の鳥居を潜らないといけないらしい。どうなってるんだろぉ。
まぁ、なんかお別れみたいになってるけど外に出ることは許されてるみたいだから一日一回は帰ってくるつもり。同級生だっけ？仲良くできるかなぁ。
そう思い鳥居をくぐると大きい門の前に立っていた。
門は空いていているから、入っていいのだろう。
なんだっけ、雄英は確かここが君のヒーローアカデミアって言われるんだっけ。
私は保護で入学してるから、そんなのなかったもんなぁ。もしかしたら、みんなは何か言われてるのかも？
1人でクスクス笑いながら、人生初めての学校が始まることにワクワクする。
なるほど？こういうのをワクワク、たのしみっていうんだねぇ。何かで読んだ、小説の終わりみたいに心の中でこう呟く。
___ここが私の…
【ここが彼女のアカデミア】
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