私立敵育成高等専門学校【ヒロアカ】【本編】 (ページ23)

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【月詠空/朔葉】ページ23

＿＿ここは私立敵育成高等専門学校という特殊な学校。

その学校の中の生徒のひとり、月詠空(つくよみそら)は授業中に突然跳ね起きた。

おや、寝ていたそうだ。

まあもちろん跳ね起きたせいで教師に寝ていたのを気づかれ、みっちりと怒られてしまった。

…まあ、授業中にぐーすかと堂々寝ていたので、怒られるのは当然だが。
寝ていたのは、まあしょうがない。

だが月詠はなにかを心配していた。

心配していたのは怒られることではなく、違うことを考えていた。

「(エッ、えッ…やばい、引かれた？うわ、寝なきゃ良かった。ただでさえ、友達いないのに、な。)」

…そう、月詠はクラスメイトに引かれることを心配していたのだ。
なにせ月詠は家事も運動もできるがコミュ症なのだ。

なので話しかけられても、勘違いさせてしまうこともしばしばある。それで友達は0人と言っていいほどいない。

…でもそんな月詠にも、相棒はいる。

その月詠の相棒は個性の影響で声が出せず、コミュニケーションがほぼ無理なのだ。

そのため月詠とは筆談で話すことが多いが、戦闘時は筆談はできない。

だが月詠はそんな彼女の言いたいことがだいたいわかる。
戦闘時は彼女の顔を見て言いたいことを汲み取ったりしている。

…ま、そんな大切な相棒のことはさておきまた月詠が寝てしまったようだ。

さっきの心配はどこにやら、今はもうさっきなんかよりぐっすりと寝ている。

さっきで懲りたと思ったのだが…お、先生に起こされたようだ。

…これが、月詠の日常。