人生万事塞翁が虎 ページ10
Aside
国木田『A、仕事だ。ヨコハマに戻って来い』
「……はぁ？｣
太陽が顔を覗かせた数刻後
突然の電話に思わず不機嫌な声を出してしまった。
10月4日、土曜日 東京
今日は学校は休み
だからゆっくりと休もうと思ったのに〜…うぅぅ
重たい体を起こし、大きく伸びをする。
あー……眠い、もっと眠らせてくれ、このままだと灰になってしまう。
いっそのこと灰になりたい、とりあえず寝たい。
私はベッドから下りて、パジャマからブラウスと黒いズボンに着替える。
先程の国木田さんとの会話を思い返す。
最近ヨコハマを騒がせる虎……その名を、『人食い虎』
時に田畑を荒らし、時に倉庫を荒らす危険な生物。
そんな時に探偵社に舞い降りた依頼が『人食い虎の捕獲』らしい。
人喰い虎だなんて………そう簡単に捕まるのだろうか。
っていうか探偵要素ないだろ、何でも屋さんじゃないんだから。頼んだら何でもしてくれると勘違いしないで欲しい。
朝ごはん……面倒だからコンビニで買おう。うん。
私は椅子においてあった鞄を肩にかけ、
「行ってきます｣
そう自分の家(仮)に笑いかけ、私は足を踏み出した。
ヨコハマ
国木田「おぉい、A！｣
国木田さんが大きく手を振る。
わざわざ此処の駅まで来てくれたのだろうか。
こういうところは紳士のようだ。有り難い。
「お待たせしました｣
国木田「遅いぞ、A！お前の到着予定時刻から23秒も過ぎている！お前が遅刻したことにより俺の理想がどれだけ崩れていくか！いいか、俺の理想では９時17分12秒に到着！9時19分32秒ｎ｣
この性格を除いたら、の話だが。
彼はとんでもないほどの理想主義者だ。
23秒ぐらい許してくれよ……と思うが之は口に出さない。余計に自分の理想について語るから。
「御免なさい。次は気をつけます。
さて……人喰い虎、でしたっけ。早く調査しましょう。｣
国木田さんは「そうだな｣といい私にクリアファイルを差し出した。
そこには4枚ほどの資料が纏められている。
国木田「最近虎が見られたのは4日前……此処から近い川の近くだ。
Aは此処を中心に調査してくれ。｣
「ふむ……了解しました。｣
国木田「あぁ、あと｣
国木田さんはがしがしと頭をかく。
国木田「太宰がいたら、回収してくれ｣
…………また心中か。
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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