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Aside
敦「え、僕と同い年！？み、見えません……」
どうやら彼と私は同い年のようだ。
同い年なら敬語はいらない、と言ったが恐れ多いので、と断られてしまった。
……私何かしたっけ
敦「いやあ、本当に助かりました」
敦君は改めて私達に向き直り、礼を言った。
その様子に先程まで怒っていた国木田さんも不思議そうな顔をした。
敦「孤児院を出て、ヨコハマに来てから、食べる物も寝る所もなく、あわや餓死するかと……」
太宰「君、施設の出かい？」
太宰さんがその言葉に反応して聞き返す。
彼が持つ独特の雰囲気……やっぱり敦君は施設の出だ。
敦「出というか、追い出されたんです」
「追い出された？」
太宰「それは薄情な施設もあったものだね。」
国木田「おい太宰、俺達は恵まれぬ小僧に慈悲を垂れる篤志家じゃない。仕事に戻るぞ。Aもだ。」
こういうときでも国木田さんの脳内には仕事の文字しかない。
私が冷ややかな視線を送るとなんだその目は！と怒鳴られる。
悪い空気が漂いはじめたこの場を和めるように敦君が質問をする。
敦「そういえば、さっき軍警の依頼と仰っていましたが、何のお仕事を？」
その質問に太宰さんが口角をあげて答えた。
太宰「なぁに、探偵だよ」
敦「探偵？」
「と言っても、猫探しや浮気調査みたいな仕事ではない」
私は少し冷めてしまったほうじ茶を飲みながら言う。
まだピンと来てない敦君に国木田さんが投げかける。
国木田「異能集団、武装探偵社と言えば、聞いたことがあるのではないか？」
敦「！」
敦君はそれに反応し、考え込むような仕種をする。
まあ、ヨコハマ以外の一般人にはあまり知られていないし、彼が聞いたのも風の噂程度だろう。
すると突然太宰さんがお〜！と声を上げた。
「あんな所にいい鴨井が！」
太宰さんの指の先には太い柱があった。
また心中の計画か。
国木田「立ち寄った茶屋で首吊りの算段をするな」
太宰「違うよ〜首吊り健康法だよ！」
何やねんそれ。
普通だったらこう反応するのだが生憎国木田さんは違う。
国木田「何だそれは？」
興味を示す国木田さんに太宰さんは答える。
太宰「え〜国木田君知らないの！？すごく肩凝りに効くのに！」
国木田「何！そんな健康法があるのか！？」
太宰「ほら、メモメモ」
促されるかのように手帳と万年筆を取り出す国木田さん。
国木田「くーびーつーりーけーんーこーおー……」
太宰「嘘だけど」
ボキッ！
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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