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Aside
夕焼け、烏が寝床に帰る頃
私は足元の石ころを蹴った。
「川にそって歩いていたら………此処まで来てしまった｣
それほど有力な情報は集まらなかったなぁ。
集まった情報といえばその虎は白虎、己を忘れたかのように爪を立てる……だそうだ。
そもそも、虎は本当に、存在するのか？
？「おい、そこのお前！｣
私は声のした方を見る。
白髪の、ボロボロの服を着た青年がこちらを睨んでいた。
「私の事かな？｣
？「そうだ、お前だ！今お前が持っている財布を捨てて此処から立ち去れ！｣
盗人か？
その割には腰が縮こまって震えているけど。
こういうことが起こった場合、どうすればいいんだろう。
彼はなんだかそれなりの事情がありそうだし…。
「君｣
？「な、なんだ！｣
私は顎に自分の手を添える。
「もしかして、｣
その時だった。
どんぶらこ、どんぶらこと
＿＿＿＿川から足が流れてきたのは
うわぁ………またやってるよ。
？「えっ……え、人！？｣
「あー………ほっといてもいいと思うよ。ところで｣
だが少年はえぇい！という声と共に川に飛び込んだ。
バシャン！
わー………こんな奴に巻き込まれるなんて、可哀相な少年だ。
帰っていいかな。
そう思った直後、少し離れたところで少年が人を担いで川からはい上がってきた。
その担がれてる人は誰か？言うまでもないだろう。
私の同僚であり、元上司でもある、太宰治だ
私は小走りで二人に近づく。
飲んでしまった水を吐き出す少年を余所に、太宰さんがムクリと起き上がった。
やっぱりこの人の生命力○キ○リじゃないか……と、若干引いてしまう。
？「川に流されていましたけど………大丈夫ですか？｣
太宰「助かったか………ちぇっ｣
？「『ちぇっ』！？｣
最低だ、この人。
太宰「君かい？私の入水を邪魔したのは｣
少年は驚いたかのようにてをふって見せた。
？「僕はただ助けようとしただけで……！……へ、入水？｣
太宰「しらんかね？入水。自 殺だよ｣
？「じ、自 殺ぅぅ！？｣
「……何やってるんですか｣
太宰「おや、Aちゃんじゃないか！見ての通り｣
「川に投げ捨てましょうか｣
普通こういわれたら泣くとか、怒るとかするだろう。
だがこの人は違う。
太宰「い、いいのかい、Aちゃん！あぁ、之ほど嬉しいことはないだろう！
どうかその美しい指で私をこの川に沈めてくれ！｣
大抵は手を広げて喜ぶ。面倒臭い。
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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