君のいる日々【RKRN】

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学級委員長委員会の鉢屋三郎と尾浜勘右衛門が後輩を利用したことも、きり丸がわざわざ自分を煽って焚き付けようとしたことも全て分かっている。



皆、忍たまのお願いなら問答無用で聞いてくれるAのそれを利用しているのだ。



分かった上で引き受けているし、A本人は「俺を利用しようとしてくる忍たま愛しい〜！」と本気で思っている。


故に本人がめちゃくちゃに嬉しそうにこなすのでwin-win。頼む側にも罪悪感が少ない。素晴らしい。







「よし、じゃあ伊作、気を取り直して…しゅつぱ〜つ！」
「お〜！」
「小松田さ〜ん！外出届け〜！」
「Aくん！僕は外出届けじゃありませえん！」
「おっテンプレなツッコミ」
「すみません、これが外出届けです」
「なんか今の嫁っぽい！うちのがすみません〜てやつだ！伊作！今日は町でもそのスタイルでいこう！」
「小松田さん、行ってきます」
「はあい気をつけて〜」
「えっ待ってごめん冗談！」


こうして伊作とAは町へと出かけて行った。







*



森の中を、町へと向かって進んでいく。
木漏れ日と澄んだ空気。今日は晴れて気持ちの良い天気だ。




「ふんふふ〜ん」

「A、上機嫌だね」

「忍たまの役に立てるって最高だなと思って！それに伊作とふたりきりで外出と思うと、やっぱり、えへへ」




にんまりと浮かぶ笑顔が堪えきれないその顔に、伊作は苦笑する。

そして肩と両手に重そうな荷物を抱えているAに改めて気づけば、今日は全部Aの奢りになるだろうということも手伝って、先輩として助けてやろうかと思う。

6-3 町へ行こう→←―

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