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6 買い出し ページ26

朝、伊作は自分の部屋で目を覚ました。

「んん、…」

今日は確か、Aと一緒に街に出掛ける約束があって…と思い出しながら目をこする。

横になったまま瞬きすると、ぼんやりした視界がはっきりして__




「おはよう、伊作」

「うわっ!?A!?」




伊作の顔のすぐ目の前に、Aの顔があった。
にっこりといつものように笑顔を浮かべたAに、伊作は思わず布団をはねのけて飛び起きる。



「びっくりした…な、なんでここに…?!約束の時間には早すぎない…?!」

「それがさあ、伊作とこれからデートだと思うと待ちきれなくって…」

「デートじゃないよ…」

「起きるまで寝顔見て待ってようかなって。モーニングコールも兼ねてね?」

「勝手に部屋に入らないでくれるかな…?」

「隣で寝てる食満の寝顔も見れるしで、なんというか一石二鳥?早起きは三文の徳ってやつかなあ」



わはは、と笑うAに、伊作は少しむっとした。
確かに早起きだけど、いくらなんでも早すぎる。



「ん…伊作、どうしたこんな早い時間から…」


部屋を騒がしくしてしまったせいか、留三郎が起きてきてついたての向こうから顔を出した。


「あ、おはよう食満!寝起きでもばっちりかっこいいね!」
「うわ!!A!!」
「もーひどいな食満までそんな化け物でも見たような顔して…」
「まさか伊作の寝込みを襲いに…?!」
「はあ?!んなわけないでしょ!寝込みを襲うなら朝じゃなくて夜の方が」
「ああもう、とにかくっ!」



伊作は話が脱線しそうなのを察してAのセリフを遮る。




「目が覚めちゃったからちょっと早いけど起きるよ。留三郎もせっかくの休みなのに起こしちゃってごめん」

「いやそれは伊作じゃなくてAのせいだろ…」

「支度するから悪いけどAは出てって?」
「えっそんな。後輩として手取り足取り支度のお手伝いを」
「遠慮するよ…」




「それにしても、今日の外出俺がついていかなくても大丈夫か?」

Aの方を見てそう訊く留三郎に、Aは「え?」と首を傾げた。


「あー…その、それは…」
説明に困って言い淀んでいると、

「僕の不運のこと、だよね」

と本人が代わりにはっきり言う。

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設定タグ:忍たま , rkrn , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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加糖雪(プロフ) - 乃花おむ子さん» 乃花おむ子さんこちらにもコメントくださりありがとうございます!ギャグに自信ないのですが笑っていただけて嬉しいです〜!こちらの作品はかなりゆっくりの更新になりますがよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年9月25日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて笑いながら読んでしまいました……!無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - まーぶりんさん» まーぶりんさんコメントありがとうございます!楽しんで頂けている様で何よりです…!応援ありがとうございます。今後も何卒よろしくお願いいたします! (2021年5月21日 20時) (レス) id: 22bc115167 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - ウッ…凄く好きです…!!ホント主様の文才が神すぎて…!更新楽しみにしてます( ゚д゚)頑張ってくださいー!! (2021年5月20日 17時) (レス) id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年5月12日 22時

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