【名探偵コナン】傍観していたい人生でした(遠い目)【トリップ】

よーん ページ6

｢.......んぉ..?｣




目を覚ますと、そこは見慣れた自分の部屋だった。

起き上がって窓の外を見てみる。



｢ん!?ここマンション!?｣


景色が明らかに高い位置からのものだ。

まあこの歳で一戸建て一人暮らしって不自然だもんな。むしろ前の世界と自室が変わらないってすごいな。さすが神サマ。


自室から出てみると、その先はよくあるマンションのリビングやダイニングやキッチンが広がっていた。


｢おお〜綺麗。住みやすそう。
あっちゃんとピアノもある。｣




ふと、リビングのテーブルの上に書類や通帳が置いてあるのが目に入る。


｢えーっと、なになに...｣



テーブルの上にあったのは、私名義の通帳、学生証、私の学歴や住所などの個人情報が詰まった書類、近所の地図、そして白い封筒だった。


まずは通帳を開いて残高を確認してみる。




...うそだろ。







一度通帳を閉じる。



｢落ち着け...きっと見間違えだ...めちゃめちゃ0が並んでたのとか見間違えだ....｣




もう一度通帳を開く。





｢なんてこった。｣



見間違えじゃなかった...
これ一生働かなくてもいいんじゃないかってくらいの額が入っている。


｢神サマやべえ...
とりあえず次だ、次。｣




次は学生証と個人情報の書類を手に取る。


｢えっと年齢は変わらないはずだから、今は大学生だよな...
おっこれ東都大学の学生証だ。ってことは東都大学に通ってんのか私.....ん!?東都大学!?｣


ﾌｧｯ!?東都大学って前の世界で言う東京大学じゃん!!
私そんな頭いいの!?やべえ!!!!

｢へァ〜どうしよいろいろ凄すぎてやべえとしか言えなくなってきたやべえ。｣



さらに書類の方を読み進めていく。


｢帝丹小学校、帝丹中学校、帝丹高校を卒業...
うおおコナンくんや蘭ちゃんたちの先輩ってことだ...。｣


｢両親は私が18歳の時に交通事故死...か...。｣


ちゃんとこちらの世界にそう記録してあるらしい。これなら調べられても怪しまれることないな。




次はこのマンションはどの辺にあるのか確かめないと。
住所には米花町って書いてあるから、工藤邸とか蘭ちゃん家とかに近いと思うんだけど...

書類の住所をもとに、地図で探してみる。


｢おっ、あった!!
ってうわあ工藤邸にけっこう近いねぇ。｣



それと、地図に青いペンで丸をしてある場所がある。どうやら墓地のようだ。

おそらく、父さんと母さんのお墓をここに作ってくれたのだろう。
ここでの生活が落ち着いたら、行かなきゃな。

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