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第32輪 ページ33

それにしても気になるな。






何がって?さっきの敦くんよ。真っ青な顔してたじゃん?






怪我じゃないなら、リンタロウさんが関係してるわけだね。






とりあえず、報告かな〜






ガチャと探偵社のドアを開けた。






『ただいま帰りました〜』






「おかえりなさい!!」






言ってくれたのは賢治くん。とても眩しい笑顔だ。直視できませんなぁ。






『賢治くん、社長は?』






「社長室にいますよ〜」






賢治くんにありがとう。と言って、社長室に向かう。






コンコンコン






入れ。と言われたので、失礼します、と入っていく。






『社長、報告に来ました』






「報告なら国木田に…」






そう。報告なら、報告書で国木田さんに渡せばいいが、リンタロウさんが関わってるので、直々に社長に話にいったわけです。






『リンタロウさんって、ご存知ですか?屋敷で会ったのですが、敦くんを存じてるようで』






「まさか…会ったのか!?」






ガタッと社長が立ち上がった。






「でも、何もされてないです。大丈夫です」






敦くんが付け加えた。






『危なかったけどね』






社長は悩んでる様子だった






「リンタロウというのは、森鴎外のことだ」






『森鴎外……』






聞いたことあるような……







「ポートマフィアの首領だ」






私の心の中を覗いたような付け足しだった。






って、ポートマフィアの首領ってマジですか。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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