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第31輪 ページ32

「あっ、リンタロウ!!」






どうやら、見つけたらしい。






「エリスちゃぁぁぁあん!!どこ行ってたの?心配したんだよぉぉ!!」






「リンタロウ!離れてっ!!」






そう言われたリンタロウさんはガーンという効果音を付けたくなるぐらいのリアクションをした。






「お姉ちゃんが一緒にリンタロウを探してくれたの!」






リンタロウさんは私の方を向いた。






「ありがとうね。エリスちゃんを連れてきてくれて」






いい人やんけ。と思った。






『いえ、とんでもないです!』






「はて、君の連れの子、見たことあるような…」






多分、敦くんだろう。






ん?見たことある?どういうこと?






「き、気のせいですよ!」






「そうかなぁ?」






ジリジリ敦くんの方に寄っていく。






「リンタロウ!!」






タイミング良く、エリスちゃんがリンタロウさんを引っ張った。






『では、私たちは帰らないといけないので、失礼します』






エリスちゃんが手を振ってくれたので、手を振り返して、敦くんの手を引っ張って外に出た。






『敦くん?大丈夫?』






出るまでの間、ずっと無言で怪しかったから声をかけた。






敦くんの顔は真っ青だった






まさか、怪我?それとも、さっきのリンタロウさんのことが関係してるのだろうか。






『敦くん…怪我したの?』






もう一度声をかけると反応した






「ううん、大丈夫!ごめんね!」






とりあえず、今は探偵社に帰ることを優先にした。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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