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第21輪 ページ22

ターゲットは花びらによって切り刻まれた。






「これは…羅生門か?」






切り刻まれて落ちたものを見て国木田さんは言った。






「いや、これは羅生門ではない。別のものだ」






同じくして、乱歩さんもそう言った。






『敦くん、大丈夫!?』






しゃがんだままの敦くんに駆け寄った。






敦くんはハッと顔を上げた。






どうやら何が起こったのか分からないらしい。






『さっきのは私の能力。私、花と風を操れるの』






そう説明すると敦くんは安心したようだ。






肩の力が抜けたのかさらにダランとなった。






「Aちゃん、ありがとう」






助かったよ、と言って敦くんは立ち上がった。






「なんだァ、前に見たことのある能力かと思えば、Aじゃねェか」






後ろを向くとそこには中也さんがいた。






隣には龍くんもいる。






「芥川っ…!!」






今にも龍くんに飛びかかりそうな敦くんを止めた。






『さっきのは龍くんじゃないよ。きっとあれは…』






足元にあった蔓を引いた。






宇宙人が釣れていた。\(^o^)/






『・・・いや、これじゃない』






蔓を元の場所に戻した。






「いや、A、待て。それは元の場所に戻すべきのものか?抹消しないのか?」






龍くんのツッコミ頂きました。






ありがとうございます。






いや、見なかったことにした方がいいじゃん?






あの欠片と関係があるとか思いたくないじゃん?






『・・・、皆さん!宇宙人抹消作戦開始ぃぃぃぃ!!』






蔓をもう1度思いっきり引いた。






うわぁ…、摩擦で痛そう……。






自分で蔓を引いててそう思った。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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