5:変人先輩 ページ8
仮入部期間3日目。この日は鏡原先輩と2人で、学校の裏山の生態調査に出かける予定だった。
鏡「ふんふふ〜ん♪水素は地球上で最も軽い〜♪」
待ちに待った放課後。今日も先輩は自作の科学の歌を歌っている。面白いを通り越して変人だ。
『変人な先輩…………縮めて変人先輩……』
鏡「なんか言った?」
『い、いえ。』
まあ本当のことを言うと、"カッコよくて優しい、面白い変人な先輩"を縮めたのだが。
鏡「Aちゃん着いたよ!ここが俺の行き付けの調査スポット!」
その場所は、調査スポットと言われるだけあって、樹齢がざっと50年は超えていそうな木が何本もある。
鏡「この木は樹齢100年は超えているよ。で、根元をよく見て!!」
先輩に言われ、根元を見てみると____
『これは…………巣穴……ですか?』
鏡「正解!落ち葉とかが敷き詰めてあるね。足跡とか毛から見ると、タヌキの巣穴じゃないかって俺は考えてる。」
なるほど………変人といえど先輩は理科の知識はピカイチだ。仮入部の3日間で、それだけは実感していた。
鏡「あ、Aちゃん、タヌキが帰ってきた!あっちに隠れながら見てみよう!」
そう言って私の腕を引っ張って近くの草むらに隠れる。…………ってか……
『先輩!///近いです!!///』
鏡「シーッッ!動くと逃げられちゃう!……………あっ!来たよ!」コソコソ
巣穴に目を戻すと、確かにタヌキがいた。
鏡「可愛いねー!Aちゃんみたい(^^)」
『なッ/////!?』
先輩……さっきから私を殺す気ですか///?
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氷麗 - とってもステキなお話ですね! 更新、頑張ってください! (2018年7月15日 19時) (レス) id: 915d81f3f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪の助 | 作成日時:2018年7月3日 0時